「セルティックスのスタイルを取り戻す必要があった」
東カンファレンスファイナル第5戦、負ければシーズン終了という背水の陣で臨んだセルティックスは、劣勢に終わった前半とは打って変わり、後半からの巻き返しで形勢をひっくり返して121-108の勝利を収めた。
圧巻だったのは41-25で上回った第3クォーターだ。それまで抑えられてきたヒートのディフェンスを攻略して流れに乗り、その勢いのまま第4クォーターも制してシリーズ2勝目を挙げた。ケンバ・ウォーカーは逆転勝利を収めたチームについて「第2クォーター終盤から全員が勝つために必要なエネルギーを持ってやっていたと思う。それを後半も継続することができた」と称えた。
「セルティックスのスタイルを取り戻す必要があった。アグレッシブにやれたし、お互いのエネルギーを感じながらプレーできた。それが自分たちのあるべきスタイルだ。プレーを楽しむことができたのも大きかった」
2勝目を挙げたとはいえ、あと1勝すればNBAファイナル進出が決まるヒートと、負けられないセルティックスとでは、精神的にも前者の方がまだ有利だ。ウォーカーもそのことを理解した上で「相手はハードに戦うチームだ。僕らは次の試合でも今日と同じインテンシティを持ってプレーしないといけない」と気を引き締め直している。
第6戦でも鍵を握るのはディフェンスになりそうだ。堅い守備から思い切りの良いオフェンスに繋げたセルティックスとしては、守備でどこまで踏ん張れるかが勝敗を分ける。ウォーカーも「ウチにとってディフェンスはとても大事。守備からボールを前にプッシュできるようになるからね。大変だけど、抑えなきゃならない」と話す。