「あとは守備でステップアップしないといけない」
11月18日に開催予定のNBAドラフトでは、ペリカンズのロンゾ・ボールの弟、ラメロ・ボールが上位指名候補に含まれている。
ウォリアーズがドラフト全体2位指名権を獲得してからは、ラメロを指名するのではないかとの声が日増しに高まっている。オーストラリアのNBLで武者修行したラメロは、同リーグ史上最年少でトリプル・ダブルを達成するなど、そのポテンシャルの高さを証明した。しかし、ターンオーバーが多く、NBAよりも力が劣るリーグで効果的な形で得点ができないという評価もあり、ウィークポイントも少なくない。
アメリカの大学でプレーしなかったことで評価が定まらない中、昨シーズンにシドニー・キングスでプレーしたアンドリュー・ボーガットは、実際にNBLで対戦した経験の持ち主だ。そのボーガットは「彼は優れたNBA選手になる可能性がある。プレーメークに優れ、毎試合で正しい判断をしていた」と『Bay Area News Group』に語った。
世間では、守備に難があると言われているラメロより、イスラエルのマッカビ・テルアビブでプレーしたデニ・アブディアの方がウォリアーズにフィットするのではという意見もある。それでもボーガットは、19歳のラメロの伸びしろに期待している。
「オフェンスでは素晴らしい才能の持ち主だから、あとは守備でステップアップしないといけないね。ただ、もしかしたらきちんとしたディフェンスの基礎を教わったことがないんじゃないかな。彼は19歳だから、半年から1年ぐらい優秀なコーチからNBAのシステムを教われば、欠点が解消されるかもしれない」
今のところ上位指名は確実と言われているが、それがトップ5になるのか、それとも10位までの指名になるかはドラフト当日まで分からない。即戦力としての指名になるか、それとも成長が期待されての指名になるかどうか、おそよ1カ月半後のドラフトが楽しみだ。