ジミー・バトラー

「ルーキーだけれど、まるで10年選手のようだ」

ヒートのジミー・バトラーは、ブルズ、ティンバーウルブズ 、セブンティシクサーズ時代から思ったことを口にするタイプのリーダーで、勝利に対する気持ちや練習量、ハングリーさが足りないと思えば、それを相手に直接的な物言いで伝えてきた。それゆえにチームメートと衝突することも少なくなかったが、ハードワークが球団内に浸透しているヒートでは過去のような問題は起こっていない。

辛口で知られるバトラーだが、セルティックスとの東カンファレンスファイナルでもチームメートを称えている。112-109で勝利したシリーズ第4戦後の会見でも「バム(アデバヨ)、タイラー(ヒーロー)、ゴラン(ドラギッチ)、他のみんながいなかったら、自分たちはここまで勝てていない」とコメントしたが、この日はキャリアハイの37得点をベンチから記録したヒーローについて多くを語った。

「プレーオフという舞台でチャンスを得られる選手は多くないけれど、彼にとっては今日の試合も単なる1試合だ。それだけの力を持っている選手だし、ずっと同じようにプレーしている。次の試合でも彼に活躍してもらいたい」

「自分はブーズ(カルロス・ブーザー)、ルオル・デン、D・ローズ、ジョアキム(ノア)からたくさんのことを教わって来た。ハードワーク、あきらめない姿勢を持ち続ければ道が切り開かれるということをね。そういう姿勢をタイラーはすでに持っている。彼は周りの意見を聞くし、勝ちたがっていて、何よりも自信がある。たしかにルーキーだけれど、まるで10年選手のようだよ」

「あらゆる状況でのプレーに関して努力してきた彼は、以前からNBAでのプレーに対応できているし、試合展開も前よりもよく見えていると思うよ。今はとてつもなく高いレベルでのプレーができている」

「タイラーは周りを称える選手だけれど、彼自身が努力して結果を残してきた。映像を見て試合を学び、ジムで汗を流し、チーム内でコミュニケーションを取り、ベテランを相手にしても引くことなく同等に話している。どれも彼自身がやってきたことで、自分は何もしていない。僕たちが彼に自信を与えているのかもしれないけれど、彼からもらっている自信の方がその倍はある。彼がこれまでに成し遂げきたことは、彼自身の成果であって、他の誰のものでもない」