文=丸山素行

指揮官ラマス「簡単な試合ではないが、ベストを尽くす」

ワールドカップアジア地区1次予選のオーストラリア戦を明日に控え、バスケットボール男子日本代表は試合にエントリーする12名の選手を発表した。

韓国との国際強化試合で選ばれた15名から宇都直輝、熊谷尚也、シェーファー・アヴィ幸樹の3選手が外れた。これまで12名に入っていた宇都が外れたのは意外だったが、フリオ・ラマスヘッドコーチは「オーストラリアは世界トップクラスの高さとフィジカルを持っている。前回はリバウンドとディフェンス面に課題があり、それを修正するため」と、この選択を説明するとともに「今回は外れたが、チャイニーズ・タイペイ戦には連れていく」と宇都への信頼を語った。

オーストラリアはここまで4勝無敗、すでにグループリーグ突破を決めているが、明日の試合からポイントガードのマシュー・デラベトバとセンターのソン・メイカー、2人の現役NBAプレーヤーが参戦している。そのデラベドバは「リーダーシップとアグレッシブさとディフェンスで貢献したい」と意気込みを語った。アジアトップクラスの高さとフィジカルを持つオーストラリア代表は、2人の加入によりさらに手強いチームとなっている。

日本は昨年11月27日に行われたアウェーゲームで58-82とオーストラリア代表に完敗を喫している。だが日本もニック・ファジーカスと八村塁が加わり戦力アップ。そのファジーカスは韓国との強化試合後に「彼らは僕がいる日本を破ったわけではない」と頼もしい言葉を発している。またフリオ・ラマスも「簡単な試合ではないが、ベストを尽くす」と1次予選ホーム最終戦でのアップセットに強い意欲を見せた。

0勝4敗の日本代表が崖っぷちであることに変わりはない。だが今後の日本バスケ界の発展のためにも、新生日本代表の船出に期待したい。明日の運命の一戦は千葉ポートアリーナで19時40分ティップオフとなる。


男子日本代表
ワールドカップアジア1次予選Window3 オーストラリア戦
2018年6月28日発表 代表選手12名
番 号 名 前 Pos. 身長/体重 生年月日 所属チーム
2 富樫勇樹 TOGASHI Yuki PG 167cm/65kg 1993/7/30 千葉ジェッツ
3 辻直人 TSUJI Naoto SG 185cm/82kg 1989/9/8 川崎ブレイブサンダース
6 比江島慎 HIEJIMA Makoto SG 190cm/88kg 1990/8/11 シーホース三河
7 篠山竜青 SHINOYAMA Ryusei PG 178cm/78kg 1988/7/20 川崎ブレイブサンダース
8 太田敦也 OTA Atsuya C 206cm/112kg 1984/6/4 三遠ネオフェニックス
15 竹内譲次 TAKEUCHI Joji PF 207cm/98kg 1985/1/29 アルバルク東京
18 馬場雄大 BABA Yudai SF 198cm/90kg 1995/11/7 アルバルク東京
22 ニック・ファジーカス Nick FAZEKAS C 210cm/111kg 1985/6/17 川崎ブレイブサンダース
23 八村塁 HACHIMURA Rui SF 203cm/102kg 1998/2/8 ゴンザガ大学
24 田中大貴 TANAKA Daiki SG 192cm/93kg 1991/9/3 アルバルク東京
43 永吉佑也 NAGAYOSHI Yuya PF 198cm/115kg 1991/7/14 京都ハンナリーズ
51 古川孝敏 FURUKAWA Takatoshi SG 190cm/92kg 1987/10/20 琉球ゴールデンキングス
フリオ・ラマスJulio LAMAS ヘッドコーチ