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レイカーズに求められる『スピード感』を理解

NBAチームの球団社長であっても、結果が伴わなければその席を譲らなければならない。フロント職も勝負の仕事と理解しているレイカーズのマジック・ジョンソンは、不退転の決意で課せられた役割を務めようとしている。

『AP』によれば、ジョンソンは来年の夏までにトップフリーエージェント選手を獲得できなければ辞任する意思があることを表明。「その目標を達成できなければ、ここにいる資格はない」と語ったという。

レイカーズは、ジョンソンが球団社長に就任し、コービー・ブライアントの元代理人だったロブ・ペリンカをGMに起用して以降、今年の夏にフリーエージェントになることが濃厚なレブロン・ジェームズ、ポール・ジョージといったトップ選手とマックス契約を結べるだけの空きをサラリーキャップに作り、この夏の市場に向けた準備を整えた。

ロンゾ・ボール、ブランドン・イングラム、カイル・クーズマと若いコアが揃いつつある中、彼らを引っ張り、強いリーダーシップを発揮できるベテラン、優勝経験者を獲得できれば、名門復活に向けた足場を固められる。

だが、いつまでもレイカーズがプレーオフ進出を逃し続けているようなら、メディアもファンも容赦はしない。1980年代にレイカーズを背負ったからこそ、マジックはこのチームにとって適切な『スピード感』を理解している。

今年はレブロンとジョージが契約最終年を破棄してフリーエージェントになる可能性が高い。そして来年はカイリー・アービング、クレイ・トンプソン、ジミー・バトラーらがフリーエージェントになる。

マジックが今のポジションに留まるためには、彼らのように一人でチームに大きな影響を与えられる大物選手を獲得するしかない。フリーエージェント選手との交渉が解禁される7月1日以降、マジックを中心とするレイカーズが、本気で大物選手獲得競争に参戦する姿が見られそうだ。