写真=リンク栃木ブレックス

「ディフェンスから速い展開で走る」と抱負を語る

6月27日、栃木ブレックスは元川崎ブレイブサンダースの栗原貴宏の加入会見を開いた。

栃木の鎌田眞吾代表は、「栃木の堅い守りから走るスタイルに、攻守ともに活躍できる選手」と栗原を紹介。昨シーズンの栃木は3番ポジションに遠藤祐亮、鵤誠司、喜多川修平と185cm前後の選手を起用する時間が長かった。身長192cmでディフェンスやリバウンドの役回りをしっかりとこなせる栗原の加入で、この弱点を補うことができる。

実直なベテランというイメージの栗原だが、加入会見での第一声は「初めまして。背番号24番のトミー・ブレントンです」といきなりのギャグ。これは見事に滑ったが、会見場は和んだ。

栗原は移籍の決め手を「安齋ヘッドコーチの言葉」と説明する。闘志溢れる指揮官の熱意に「必要とされている」と感じたことが、東芝の社員時代も含めて8シーズンを過ごした川崎ブレイブサンダースからの移籍の決め手となった。

これまでライバルとして戦ってきた栃木に加わることに、「今まで8シーズン敵チームとして戦ってきた中で、どれだけ素晴らしいチームかは肌で感じている。そのチームの一員になれるのは非常にうれしい」と語る。「ディフェンスを得意としているので、ディフェンスから速い展開で走って、インサイドアウトやキャッチ&シュートを生かして勝利に貢献できれば」と栃木の堅守速攻に自らのプレーをマッチさせるイメージは十分だ。

栃木の「最後までハードに戦う姿勢」や「ホームでの一体感」にあこがれていた部分もあったと語った栗原。彼の持つチームへの献身性は「チーム全体で戦うバスケット」の栃木に間違いなくフィットするはずだ。