ロディアンス・クルークス

写真=Getty Images

来年のニューヨークシリーズで激突する可能性も

ニューヨーク州に本拠地を構えるNBAチームは、ニックスとネッツの2チーム。両チームの対戦は『ニューヨーク・シリーズ』と呼ばれる。

そんな対戦に新たな楽しみをもたらすのが、ネッツがNBAドラフト2018全体40位で指名したロディアンス・クルークスだ。昨シーズンまでスペインの名門バルセロナに所属。指名順は低いものの、彼を興味深い存在にしている要因は、ニックスのエースに成長したクリスタプス・ポルジンギスと同じラトビア出身ということだ。

ドラフトから一夜明け、ネッツの会見に出席したクルークスは、ポルジンギスとの対戦について聞かれると「やっつけてやる」と答え、鼻っ柱の強さを示した。

昨シーズンのクルークスは、バルセロナのセカンドチームで平均10.7得点を記録。シーズン中はトップチームとセカンドチームを行き来した。得点力が高く、技術に秀でるシューターで、攻守ともに伸びしろは多いと評価されている。現段階では、すでにNBAで実績を残しているポルジンギスと対等に扱われることはない。だが、再建段階にあるネッツでは、クルークスのような若手にもプレータイムが与えられる。

今年2月に左ひざ前十字靭帯を断裂する重症を負ったポルジンギスの復帰は早くても来年になるため、両選手が来シーズンの『ニューヨーク・シリーズ』で対戦する機会があるとしても、それはまだまだ先のことになる。それでもクルークスにとっては、先輩ポルジンギスとの直接対決が一つの目標であり、モチベーションになるのは間違いない。

ポルジンギスとの対決前に評価を上げられるかどうか、そして開幕ロスターに残れるかどうか、クルークスの今後に注目だ。