「神様から与えられた才能をコートの上で100%発揮したい」
ジェレミー・リンは北京ダックスとの契約を延長せず、フリーエージェントになることを決めた。自身のInstagramで彼はNBAへ再び挑戦する気持ちを明かし、また中国のメディアではダックスのファンに向けて感謝と別れの言葉を送った。
「3週間、あまり眠れない日々の中で考えてきた。ダックスはすごく居心地の良いチームで、僕の望むすべてを与えてくれたけど、僕はまだ自分のNBAの可能性を信じたい。まだプレーヤーとしての時間が残されている以上、それを追いかけたい」
2018-19シーズンにあくまで脇役の立場ではあれ、ラプターズのNBA優勝に貢献したリンだが、昨年夏にはどこからもオファーが届かず、失意のうちにアメリカを離れた。先月32歳になり、バスケットボール選手としてベテランの域に入ったが、彼はまだNBAのレベルで自分がやれると信じ、その可能性に懸けようとしている。
「僕はいつも子供たちに『大きな夢を持とう』と話すんだけど、その背後にある恐怖について触れることはあまりない。恐怖は獣のように忍び寄ってくる。僕やこれまで失敗やケガ、トレードされたり解雇されたり、オファーがなかった時の痛みを経験してきた。期待通りに行かず、世界中に恥を晒す。そのすべてを経て1年前の僕はボロボロだった」
「中国リーグでプレーすることを決断して、1シーズンかかったけど神様は僕に教えてくれた。負けるためじゃなく、勝つためにプレーすることを。シュートは決まるのを期待するものじゃなく決めるものだということを。僕は再び大きな夢を見たい。神様から与えられた才能をコートの上で100%発揮したいんだ」
これからリンは、NBAで戦うためのワークアウトをしながらオファーを待つ。