2年連続のシーズンMVP受賞もヤニス・アデトクンボは「NBA優勝を成し遂げるまで、僕をMVPと呼ばないでほしい」

2年連続のシーズンMVP受賞もヤニス・アデトクンボは「NBA優勝を成し遂げるまで、僕をMVPと呼ばないでほしい」

2020/09/19
ヤニス・アデトクンボ

「本当にうれしいけど、僕はいつも前を見ていたい」

バックスのヤニス・アデトクンボが2019-20シーズンのMVPに選出された。昨シーズンに続き2年連続の受賞となる。

今シーズンのスタッツは29.5得点(リーグ5位)、13.6リバウンド(同2位)で、どちらも昨シーズンより数字を伸ばした。また63試合中56試合でダブル・ダブルを記録した。

受賞は『NBATV』の番組内で、NBAコミッショナーのアダム・シルバーから発表された。家族とオフを過ごすアテネから番組に出演したアデトクンボは、家族やチームメートを始め、支えてくれた人たちへの感謝をまず語ったが、それに続いて「NBA優勝を成し遂げるまで、僕をMVPと呼ばないでほしい」とファンに呼び掛けた。

「今夜の僕は幸せな気分だし、この受賞は本当にうれしいけど、僕はいつも前を見ていたいんだ。いつも、どうすればもっと成長できるかを考えている。どうしたらまたやれるのか、何年も続けられるのか、優勝できるか。幸せだし、みんなに感謝しているけど、今の僕は『どうやればもう一度受賞できるだろうか』と考えている」

MVPの2年連続受賞は過去に例が多いものの、25歳以下に限ればカリーム・アブドゥル・ジャバーとレブロン・ジェームズしかいない。シーズンMVPと最優秀ディフェンス賞の同時受賞は、過去にマイケル・ジョーダンとアキーム・オラジュワンにしか例がないものだ。「マイケル・ジョーダンのような過去の偉大なプレーヤーとともに語られるのは素晴らしい褒め言葉だけど、僕にはまだやるべきことがある」とアデトクンボは言う。

アデトクンボが足首の痛みを抱えながら戦ったプレーオフのカンファレンスセミファイナルでヒートに敗れ、バックスのシーズンは終わった。アデトクンボとバックスの契約は残り1年で、今シーズンでのトレードもあり得る状況だったが、アデトクンボとオーナーが話し合い、今後もともに歩む気持ちを固めたようだ。

「みんな同じページにいて、NBA優勝という同じ目標のために戦っている。僕がこの先15年間、バックスにいない理由は見つからない」とアデトクンボは残留への意欲を示した。

アデトクンボは今オフのスーパーマックス契約にサインすると見られる。そうなればバックスとしては一安心、すでに今オフの編成は大成功と言えるのだが、彼を満足させるだけのチームを作る責任も負うことになる。

また、アデトクンボの責任もさらに増すことになる。バックスがどれだけ豪華な陣容を揃えたとしても、それを引っ張るリーダーはアデトクンボ以外に存在しない。彼がこの2シーズン以上の活躍を見せない限り、NBA優勝は実現しないだろう。バックスのファンが彼にMVPコールできる日は、いつ訪れるのだろうか。それを1年でも早く実現することが、バックスとアデトクンボの新たな責任になる。

RECOMMEND