NBA公式オークションサイトがJR・スミスの『世紀の凡ミス』ジャージーを競売に

2018/06/18
NBA&海外
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JR・スミス

写真=Getty Images

『不運を吸い取る』ラッキーアイテムになるかも?

NBAファイナルも終わり、ファンはドラフトや移籍の話題で盛り上がりつつも、昨シーズン中の印象に残る出来事について話し合っていることだろう。ウォリアーズの2連覇達成という偉業が語られる中、同じようにJR・スミスが犯した『世紀の凡ミス』も、これから長く語り継がれていく『迷シーン』の一つになるに違いない。

そんなファンに話題を提供することに全力を注ぐのがアメリカンスポーツ。その最先端を行くのがNBAである。NBAの公式オークションサイトがスミスがNBAファイナル第1戦で着用したジャージーを出品した。

キャブズが圧倒的に不利と見られた敵地オラクル・アリーナで行われたウォリアーズとの第1戦、106-107の1点差でウォリアーズを追っていたキャブズは、第4クォーター残り4.7秒にフリースローを獲得。フリースローラインに立ったジョージ・ヒルは、落ち着いて1本目を沈めて試合は107-107の同点に。2本目をミスしたものの、スミスが貴重なオフェンシブリバウンドを奪い、キャブズが勝負を決めるチャンスを手にした場面で『迷シーン』は起きた。

スミスはチームがリードしていると勘違いしてしまい、ドリブルで後方に戻って時間を消費。レブロン・ジェームズから「行け!」と言われて勘違いに気付いた時には手遅れで、試合は延長戦に突入。この凡ミスにより首の皮一枚繋がったウォリアーズは、気持ちを切り替えオーバータイムでキャブズを圧倒して初戦をモノにした。

この敗戦は、結果的にキャブズに大きなダメージを与えることになる。勝てた可能性のあった試合を落としただけでなく、第1戦で51得点8リバウンド8アシストという驚異的なパフォーマンスを見せたレブロンが我を忘れるほどに怒り狂い、試合後ロッカールームのホワイトボードを殴打して右手を骨折するアクシデントの原因となったからだ。勝負に『たら・れば』は禁物だが、このシリーズで唯一にして最大の分岐点は第1戦で、ここをキャブズが取っていれば先の展開は大きく異なったはずだ。

その時にスミスが着用していたジャージーをNBA公式オークションサイトが競売にかけるのだから、アメリカンスポーツのセンスには驚くしかない。このジャージーが不運を吸い取ることで、持ち主は幸運にばかり恵まれるかもしれない。ちなみに、現時点で『世紀の凡ミス』ジャージーの値は2200ドル(約24万円)を超えている。