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年間最優秀守備選手賞、オールNBAチーム入りを目指す

ステフィン・カリー、ケビン・デュラント、クレイ・トンプソンとともに『スーパーチーム』ウォリアーズの一角を担うドレイモンド・グリーンは、野心溢れる選手だ。

どれだけ成功を収めても満足せず、チームがコート上で情けない姿を晒せば、チームメートであっても情け容赦ない言葉を浴びせる。それもこれもチームの勝利のためで、グリーンこそウォリアーズの屋台骨という意見も少なくない。

ウォリアーズオーナーのジョー・レイコブは、優勝決定後、今オフにトンプソンとグリーンとの延長を契約したいと語った。トンプソンは以前からチームに残ることを最優先し、必要なら減額にも応じる考えを示唆しているが、グリーンの考えは異なるようだ。『ESPN』によれば、グリーンは今オフの延長契約より、来シーズン終了後のスーパーマックス契約を希望しているという。

もし今オフに延長契約に応じる場合、グリーンには3年7200万ドル(約80億円)ほどの条件が提示されると見られている。だが、もしスーパーマックス契約を望み、受給資格を満たせば、5年2億2600万ドル(約250億円)の契約が手に入る。

グリーンがスーパーマックス契約をウォリアーズと結ぶためには、2018-19シーズンにシーズンMVP、年間最優秀守備選手賞、オールNBAチーム入りのどれかを達成しなければならない。MVPは難しいとしても、シーズンを通して健康な状態を維持できれば、年間最優秀守備選手賞、オールNBAチーム入りは十分に可能な目標だ。

汚れ仕事を厭わず、カリー、トンプソン、デュラントを繋ぐ『潤滑油』的な役割のグリーンがいなければ、ウォリアーズが2連覇を成し遂げられたかは分からない。もしグリーンが今夏の延長契約に応じずビッグマネーを狙う姿勢を見せれば、ウォリアーズは代えの利かない同選手に最大限の誠意を示す準備を進めなければならなくなる。

グリーンの決断もまた、今オフに注目すべきポイントの一つになるだろう。