マイク・ダントーニ

契約満了に伴いロケッツを離れ、新天地を探す

ロケッツはカンファレンスセミファイナルでレイカーズに敗れ、シーズンを終えた。オフの最初の出来事は4シーズンに渡り指揮を執ったマイク・ダントーニとの決別だ。

彼とロケッツの契約は今シーズン終了まで。ダリル・モーリーGMは再契約を推していたが、ダントーニはこれを固辞し続けていた。レイカーズに敗れた直後の会見でジェームズ・ハーデンは「彼の仕事ぶりは素晴らしい。戻って来てもらいたい」と語り、本人も「様子を見たい」と語っていたが、その翌日にはロケッツに残らないという決断が下された。

ダントーニが指揮を執った4シーズン、ロケッツはハーデン中心の攻撃的なチームで優勝候補であり続けた。しかしクリス・ポール、ラッセル・ウェストブルックとハーデンのパートナーとしてMVP級の選手を獲得するも、激戦の西地区を勝ち抜くことはできなかった。

後任候補として名前が挙がるのはかつてキャバリアーズを率いたティロン・ルー、マーベリックスでアシスタントコーチを務めるスティーブン・サイラス。しかし今年2月にセンターのクリント・カペラを放出し、大胆なスモールボール戦術に切り替えたロケッツを引き継ぐのは並大抵の仕事ではない。ハーデンとウェストブルックは魅力的な選手だが、ここにどう肉付けしてチームを作っていくのか。当然ながら1年目から結果を求められるわけで、後任のヘッドコーチにとっては大変な仕事になる。

一方でダントーニの次の職場はすぐに決まりそうだ。『ESPN』によればネイト・マクミランを解任したペイサーズが興味を示しており、セブンティシクサーズやペリカンズもオファーを出す可能性がある。いずれも強くなる土台は出来上がっており、ダントーニの戦術でステップアップできるチーム。プレーオフは佳境を迎えているが、来シーズンに向けた動きも活発になってきた。

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