文=鈴木健一郎

崖っぷちの状況を『日本一丸』で乗り越えろ!

日本バスケットボール協会は本日、男子日本代表候補の発表会見を行った。これはワールドカップ1次予選のWindow3の2試合、オーストラリア戦とチャイニーズ・タイペイ戦に向けたもの。ここまで0勝4敗と『崖っぷち』の日本は、ゴンザガ大で急成長を続ける八村塁をアメリカから参戦させ、さらには『Bリーグ最強外国籍選手』だったニック・ファジーカスを新たな帰化選手として加えるチーム改造を実施。新たなチームで『負けられないWindow3』に挑む。

日本バスケットボール協会の三屋裕子会長は「言い訳ができない、結果を残さなければならない2試合」と檄を飛ばす。またヘッドコーチのフリオ・ラマスは次のように意気込みを語る。「韓国との2試合で良い準備ができると思います。そしてオーストラリア戦とチャイニーズ・タイペイ戦はもちろん勝ちに行くし、次のラウンドに進出できるよう頑張りたい。その可能性は十分にある。過去の結果もあるが、今この選手たちが見せてくれている努力と成長に期待が大きくなっている。次のラウンドに進出できるよう取り組んでいく」

「日本のバスケットボール界が一つになって戦えるように」

そして篠山竜青が決意の一筆として『日本一丸』を披露。「残された2試合、試合に出ている5人だけでなくベンチに座ってるメンバー、スタッフ。それに限らず日本のバスケットボール界が一つになって戦えるように書きました」と団結を訴えた。

また合宿には参加していない候補選手としてベンドラメ礼生(サンロッカーズ渋谷)、渡邊雄太(ジョージ・ワシントン大を卒業)、玉木祥護(筑波大)、平岩玄(東海大)、テーブス海(ノースカロライナ大学ウィルミントン校)、田中力(IMGアカデミー)が入っている。

日本代表は今週末に韓国代表を招いた国際強化試合を実施。15日(金)19時半から大田区総合体育館で、17日(日)13時半からはゼビオアリーナ仙台で、2試合を戦う。


男子日本代表
2018年6月11日発表 代表候補18名
番 号 名 前 Pos. 身長/体重 生年月日 所属チーム
0 橋本竜馬 HASHIMOTO Ryoma PG 178cm/81kg 1988/5/11 シーホース三河
2 富樫勇樹 TOGASHI Yuki PG 167cm/65kg 1993/7/30 千葉ジェッツ
3 辻直人 TSUJI Naoto SG 185cm/82kg 1989/9/8 川崎ブレイブサンダース
6 比江島慎 HIEJIMA Makoto SG 190cm/88kg 1990/8/11 シーホース三河
7 篠山竜青 SHINOYAMA Ryusei PG 178cm/78kg 1988/7/20 川崎ブレイブサンダース
8 太田敦也 OTA Atsuya C 206cm/112kg 1984/6/4 三遠ネオフェニックス
11 宇都直輝 Uto Naoki PG 189cm/77kg 1991/6/11 富山グラウジーズ
15 竹内譲次 TAKEUCHI Joji PF 207cm/98kg 1985/1/29 アルバルク東京
18 馬場雄大 BABA Yudai SG 195cm/88kg 1995/11/7 アルバルク東京
20 西川貴之 NISHIKAWA Takanobu SF 196cm/88kg 1992/1/14 シーホース三河
21 八村塁 HACHIMURA Rui SF 201cm/98kg 1998/2/8 ゴンザガ大学
22 ニック・ファジーカス Nick FAZEKAS C 210cm/111kg 1985/6/17 川崎ブレイブサンダース
24 田中大貴 TANAKA Daiki SG 192cm/93kg 1991/9/3 アルバルク東京
27 熊谷尚也 KUMAGAE Naoya SF 195cm/90kg 1990/11/16 大阪エヴェッサ
32 シェーファーアヴィ幸樹 SCHAFER Avi Koki PF 203cm/94kg 1998/1/28 ジョージア工科大学
43 永吉佑也 NAGAYOSHI Yuya PF 198cm/115kg 1991/7/14 京都ハンナリーズ
51 古川孝敏 FURUKAWA Takatoshi SG 190cm/92kg 1987/10/20 琉球ゴールデンキングス
88 張本天傑 HARIMOTO Tenketsu SF 197cm/102kg 1992/1/8 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
フリオ・ラマスJulio LAMAS ヘッドコーチ