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ファイナルMVPにこだわらず「僕は優勝に貢献した」

キャバリアーズとのファイナルでスウィープ、まさに圧倒的な強さでNBA連覇を成し遂げたウォリアーズのステフィン・カリーは「ケガや不調のあったクレイジーなシーズンだったけど、またチャンピオンになれてうれしい」と優勝を喜んだ。

ただ、ウォリアーズの『顔』であるカリーにとっては、今回こそ自身初のファイナルMVPが欲しかったはず。ペリカンズとのカンファレンスセミファイナル途中から戦線復帰したカリーは、ファイナルでは試合勘も取り戻して本領発揮。平均27.5得点、第2戦ではファイナルでの記録となる1試合9本の3ポイントシュートを決めた。ロングスリー、タフなシチュエーションを決めきるなど、数字以上にインパクトを残してもいる。

それでもファイナルMVPはカリーを上回る平均28.8得点、ラストゲームでトリプル・ダブルを記録したケビン・デュラントに。ただカリーはコート上と同じく自分が主役になることにこだわらず、チームメートを素直に称賛した。「KD(デュラント)は2年連続ファイナルMVPにふさわしい。個人賞は自分がやってきたことの証で、誇りを持てるものだ。でも僕は毎シーズン、自分がベストを尽くしたことを理解している。今すぐロッカールームに戻ってみんなの顔を眺めても、僕は自分のプレーに誇りを持てるし、自分がチームの優勝に貢献できたと思うことができる。それが一番大事なんだ」

カリーは続ける。「今夜は興奮のあまり眠れないかもしれない。でも、ベッドに入る時には『素晴らしいシーズン、素晴らしいファイナルだったぞ』と振り返って眠ることができるだろう」

4年連続でファイナルに進出し、3度優勝しているウォリアーズの最大の強みは、カリーのようなトッププレーヤーもエゴを持たず、チームの一員であることを忘れないことだ。だからこそ、デュラントもカリーに必要以上に気を遣ったりしない。カリーがファイナルMVPを逃したことについてデュラントは「それって問題なのかな?」とコメントしている。「僕らは2連覇を達成した。誰もファイナルMVPのことなんて気にしていないよ。今夜は素晴らしいプレーをして、シリーズを終わらせることができた。僕らにとって大事なのはそれなんだ」

驕りが生まれない限り、ウォリアーズに死角はない。コアメンバーが残ることが確実なウォリアーズには、早くもスリーピート(3連覇)の言葉がささやかれ始めている。ファイナルMVPになるチャンスは、また訪れるに違いない。