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攻守ともに上回ったウォリアーズが快勝

ウォリアーズの3連勝で迎えたキャバリアーズとのNBAファイナル第4戦。優勝に王手をかけたウォリアーズが抜群の連携プレーを見せつけ108-85で勝利し、敵地クイックン・ローンズ・アリーナで連覇を達成した。

61-52とウォリアーズがリードして迎えた第3クォーター、キャブズの粘りを上回り攻守に圧倒する。ディフェンスでは起点となるレブロン・ジェームズにダブルチームを仕掛け自由にプレーさせず、素早いローテーションでズレを帳消しにしてタフショットを誘発した。オフェンスでは5人が連動する質の高いチームバスケットを展開し、次々とノーマークを作り出して、確実にシュートを沈めていった。

21点のビハインドを背負ったキャブズに、逆転する力はもう残されていなかった。ここまで逆境を一人で打開してきたレブロンだったが、ウォリアーズの守備網にかかり今シリーズ最少得点の23得点に封じられた。前半奮闘した周りのサポーティングキャストも後半に失速し、レブロンに次ぐ得点を挙げたのがケビン・ラブの13得点と精彩を欠いた。

ウォリアーズは付け入るスキを一切与えず、出場した13人中12人が得点するなど、最高の形で今シ―ズンを締めくくった。

7本の3ポイントシュートを含む37得点を挙げたカリーは「僕たちは全員がチームにもたらしていることに感謝している」とチームバスケットの勝利を強調した。「今シーズンは自分のケガもあったけど、今はみんなと勝利を祝いたい。できるなら3連覇してみたい」

リーグ屈指の2ウェイプレーヤーとしてウォリアーズを支えたクレイ・トンプソンもチームの連携力を強調した。「これだけのケミストリーを構築できる恵まれた環境にいると思う。一人では達成できなかったこと。これからも歩みを止めず前進し続けたい」

史上初、4年連続同一カードとなったファイナルはウォリアーズのスウィープで幕を閉じた。選手たちは束の間の休息を迎えるが、レブロンを筆頭にフリーエージェントの権利を持つ選手たちの動向など、オフシーズンもNBAから目が離せない。