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「揃ってレイカーズへ」の予測が現実に?

今から8年前の夏、フリーエージェントになったレブロン・ジェームズ、ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュの3名は揃ってヒートと契約した。NBAスーパースター3選手が、ピーク時に共闘したことはそれまであまり例がなく、世界中で大きな注目を集めた。『スリー・キングス』と呼ばれた彼らは、2010-11シーズンから4年連続のNBAファイナル、2012年からの2連覇を達成。そして2014年の夏、レブロンが古巣キャバリアーズ復帰を決断し、トリオは解散に至った。

あれから8年後の2018年、今夏はレブロンとポール・ジョージがチームを組み、揃って同じチームに移籍する可能性が出てきた。『ESPN』名物記者のエイドリアン・ウォジナロウスキーによれば、2人はシーズンオフに入る7月に、次の契約先について話し合うという。

これが事実なら、ジョージとレブロンが話し合うのはレイカーズ移籍についての詳細だろう。ここ数年サラリーキャップを整理してきたレイカーズは、2人と契約を結べるだけの潤沢な資金を持つチームだ。それに、ブランドン・イングラム、ロンゾ・ボール、カイル・クーズマ、ジュリアス・ランドルら今後が楽しみな若手のコアも揃っている。ここに現役最強にして強烈なリーダーシップを誇るレブロンと、リーグ屈指の2ウェイプレーヤーであるジョージが加われば、レイカーズは優勝を目指せるチームへと一気にステップアップできる。

レブロンはヒート時代を含め、8年連続してファイナルに勝ち進んだ。この4シーズンは連続でウォリアーズと対戦しているが、情勢は年々悪くなっており、今回も0勝3敗と追い詰められたキャブズの逆転優勝は相当に厳しいものとなっている。加入時の「クリーブランドにNBA優勝のタイトルを」という目標はすでに果たされており、契約が一段落する今夏に移籍を選んでもおかしくはない。

一方のジョージは、昨年ペイサーズ首脳陣に2018年にフリーエージェントになり、他チームに移籍する意思を早々に伝え、結果サンダーにトレードされた。サンダーでは、ラッセル・ウェストブルック、カーメロ・アンソニーとの『OK3』を結成し、強豪が集まる西カンファレンスでの戦いに挑んだが、チームはプレーオフ1回戦でジャズに敗れた。サンダー残留の可能性もあるが、以前から地元ロサンゼルスに戻るということが既定路線のように伝えられて久しい。

間もなく2017-18シーズンの覇者が決まり、NBAはオフを迎える。フリーエージェント選手が契約を結べるようになる7月1日以降、今オフ最大の注目を集める2人の大物が、報じられた噂どおり手を組むのか、それぞれ異なる道を歩むのか。数週間後に開かれる移籍市場は、ここ数年で最も動きが激しいものになるかもしれない。