キャブズを蹂躙したステフィン・カリー、超ロングシュートは「フィーリング」

2018/06/04
NBA&海外
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写真=Getty Images

相手の士気を断ち切る『アサシン』の一撃

ウォリアーズのステフィン・カリーは、すでに史上最高クラスのシューターと呼ばれる領域に足を踏み入れている。6月3日、本拠地オラクル・アリーナで行なわれたNBAファイナル第2戦でも、その脅威のシュートレンジからNBAファイナル1試合での新記録となる9本(17本中)の3ポイントシュートを決め、試合を通じて33得点7リバウンド8アシストで勝利に貢献した。

これまで何度となく目を疑うシュートを決めてきたカリーだが、この日の第4クォーターに見られた超ロング3ポイントシュートは、間違いなくカリーのキャリアハイライトに入るものだ。

ボールを持ったカリーは、キャブズのケビン・ラブとマッチアップ。一度はファンブルしてしまうも、すぐにボールを持ち直してドリブル。しかし、ラブのプレッシャーが厳しく、後退せざるを得ない。だが、ショットクロックが切れる寸前に3ポイントライン手前から反転してシュートを放った。綺麗な山なりの軌道を描いたボールはリムに触れることなくフープを通過し、会場中が揺れた。

試合後の会見で、カリーは試合を通じて7本目の3ポイントシュートとなったロングシュートを決めた時の状況について「あの状況では、スペースを見つけようと思った。最初はレイアップを仕掛けようと思ったんだけどファンブルしてしまって、相手のディフェンスがどこにいるか把握しようと思ったんだ」とコメント。「どんな場面でもあらゆるシュートをトライするけれど、あの場面ではフィーリングに委ねた。そうしたら幸いにも決まってくれたよ」と振り返っている。

第2戦のカリーは、チームメートのチャンスメークでも本領を発揮し、まさに『フロア上の魔術師』だった。そして勝負どころでは一撃で相手の士気を削ぐ『アサシン』と化した。

ホームで2連勝したウォリアーズは、これからクリーブランドに乗り込み2連覇の『仕上げ』に入る。敵地では苦戦が予想されるが、たとえカリーが抑えられてもウォリアーズにはオールラウンダーのケビン・デュラント、シャープシューターのクレイ・トンプソンも控えている。キャブズファンは地元でのウォリアーズ優勝を阻止するため可能な限りの手段を講じるだろうが、もしカリーが『アサシン』モードを維持できれば、どんな妨害工作も意味を成さない。

第2戦を含め今シリーズのパフォーマンスを見る限り、今のカリーは今シーズン最高、あるいはキャリアでもベストの状態にあると言える。