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「バスケットボールを超えること」と感慨深げ

ウォリアーズのケビン・デュラントにとって、今回のファイナルには個人的に一つ楽しみなことがある。世界最高を争う舞台でジェフ・グリーンと対戦できることだ。

昨夏にキャバリアーズと契約したグリーンは、リーチの長さ、身体能力、タイムリーなオフェンスが持ち味の選手。キャブズは4年連続となるウォリアーズとの決戦になった場合を想定し、デュラント対策として同選手をチームに加えた。そして今、それが現実のものになっている。

5月31日にオラクル・アリーナで行われたNBAファイナルの初戦でデュラントとマッチアップしたグリーンは、1試合40得点以上を決められる同選手をフィールドゴール22本中8本成功の26得点に抑えた。グリーンと優勝を決める大舞台での対決について聞かれたデュラントは「バスケットボールを超えること」とコメント。実はデュラントとグリーンは2007年のドラフトで指名された同期で、以前はチームメートだった。

2007年、全体2位でスーパーソニックス(現サンダー)から指名されたデュラントに対し、グリーンは全体5位でセルティックスから指名された。その後、グリーンはレイ・アレンとのトレードでソニックスに移籍し、2010-11シーズン途中までデュラントとプレーしていた。グリーンはセルティックスに移籍するも、2011年の12月に大動脈瘤が発見され、開胸手術を受けた。一時は現役引退の可能性もあったが復活を遂げ、ファイナルで球友と対戦するに至った。

デュラントは「コートで一緒にプレーできている時間を楽しんでいる。彼とチームメートだった時間に感謝している」と言う。互いに異なる紆余曲折を経験したものの、同期とファイナルで対戦できていることに思いもひとしおだろう。2人は今、コート上でのすべての瞬間を満喫している。6月3日の第2戦でも、グリーンはデュラントとマッチアップする可能性が高い。2人のマッチアップに注目だ。