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29得点9アシストで早くもNBAファイナルMVP候補に

キャバリアーズとのNBAファイナル開始前の時点で、ウォリアーズのステフィン・カリーは「4年連続でもファイナルは特別」と語っていた。その考えは、実際にシリーズが始まってからも変わらないようだ。

カリーは、オーバータイムの末に124-114で勝利したファイナル初戦で29得点6リバウンド9アシストを記録。3ポイントシュートライン手前からの超ロングシュートを沈め、ビッグマンのトリスタン・トンプソンを相手にしてもドライブから難しいレイアップをねじ込み、チームのオフェンスに欠かせないアクセントとして活躍した。少々気は早いが、このパフォーマンスを続けてチームを2連覇に導くことができれば、ファイナルMVPも見えてくる。

試合後のカリーはこうコメントしている。「ファイナルだからね。そのすべてを楽しんでいる。2015年の全試合も、2016年の全試合も、昨シーズンの全試合も、今回もそうだ」

プレッシャーの掛かる舞台だが「楽しいよ」とファイナルを満喫している様子。「試合開始前にベンチに座って、周りを見渡す。そうすると実感するんだ。『これはNBAファイナルで、自分たちはこの場でプレーするんだ』ってね。この気持ちの昂りは色あせないよ」

第1戦ではキャブズのJR・スミスの判断ミス、ドレイモンド・グリーンとトンプソンの小競り合いが見られたが、こうしたことが起こるのもファイナルだからこそ。今シーズンはケガとの闘いを余儀なくされたカリーだったが、最高の舞台を普段以上に楽しめているようだ。第2戦以降もウォリアーズの勝敗を左右するカリーのパフォーマンスに注目したい。