橋本竜馬「こういうバスケットをするということは伝えられた」
レバンガ北海道は週末に越谷アルファーズをホームの北海きたえーるに迎えてプレシーズンゲームを行い、第1戦は76-90で敗れ、第2戦は100-73で勝利した。
北海道にとっては昨シーズンの2月16日以来のホームゲームに。新型コロナウイルス感染対策のため入場者数に制限はあるものの、2日間で2770人が会場に足を運んだ。
今夏に北海道のヘッドコーチに就任した宮永雄太は、「本日試合ができたことを嬉しく思いますし、観戦いただいた皆さまに感謝申し上げます」と感謝を語った。
第1戦は第1クォーターで相手にリードを与え、その後も逆転することはなく追いかける展開が続いた。宮永ヘッドコーチは「自分たちが目標にしているプレッシャーディフェンスを40分実行することはできませんでしたが、前から激しくディフェンスができた時間帯もあり、相手のターンオーバーを20個誘発できたことはよかったと思います」と振り返る。
また、今シーズンはキャプテンを務める橋本竜馬も「今シーズン掲げている、強度を高めたディフェンスを頭からできたことはよかったと思います」と語る。「自分たちの前に行く姿勢を習慣づけるために強度を高めていこうと話をして臨んだ」と言い、「まずレバンガ北海道はこういうバスケットをするということは伝えられたのかなと思います」と敗れはしたが、開幕に向けての手応えはつかんだようだ。
「北海道胆振東部地震から2年、まだまだ完全な復興には至ってない」
迎えた日曜日の第2戦。1度もリードできなかった第1戦とは異なり、第2戦ではほとんどの時間帯で北海道が2桁リードを保って100-73で勝利した。
第2戦を終えて宮永ヘッドコーチは「基本的に昨日とやることは変わらず、40分間常に激しいディフェンスを徹底しようと話をしました」と振り返る。「オフェンスのところでは、ボールムーブメントをしながらみんなでボールを少しずつ持つことで、動きの中でプレーできたことが今回の得点につながったと思います。まずは走ること、その次にリングにアタックする。その展開の中でアウトサイドも空いてくるので、確率のよいシュートになったと思います」
新加入のジャワッド・ウィリアムズもこの2日間での手応えを語る。「合流したばかりということで難しいシチュエーションではありましたが、ある程度はつかめたと思うので、これから修正点や課題などをチームとしてしっかり準備していけば、もっとよくなっていくと思います」
北海道出身でクラブ在籍8年目を迎える多嶋朝飛はバスケットができる喜びをこう語った。「今日は北海道胆振東部地震から2年が経つということで、まだまだ完全な復興には至ってないと思いますし、コロナ禍の大変な状況でもコートに立ってバスケができて、皆さんに楽しんでもらえる環境を創れたことをとても嬉しく思いますし、少しでも元気を与えられるようなプレーをシーズン通してお見せしたいと思います。久しぶりに2日間、バスケができて楽しかったですし、ブースターの皆さんにお会いできて嬉しかったです」
宮永ヘッドコーチが「チームの掲げるバスケットを突き詰めていき、開幕に臨みたい」と言うように、新生レバンガは2020-21シーズンに向けて動き出している。