マレー&ヨキッチが序盤から全開
プレーオフ西カンファレンスセミファイナル、クリッパーズvsナゲッツ第2戦。前半だけでジャマール・マレーが20得点、二コラ・ヨキッチが24得点と両エースが躍動し、ディフェンスを修正してカワイ・レナードを今プレーオフ最小の13得点に封じたナゲッツが110-101で勝利した。
試合はナゲッツの猛攻から始まった。ゲーリー・ハリスの3ポイントシュートで先制すると、マレーが連続で得点し、開始4分で12-2と早くも2桁のリードを奪う。クリッパーズがタイムアウトを取るも、ナゲッツの勢いは止まらず、ヨキッチが3本すべての3ポイントシュートを沈め、ベンチメンバーも流れに乗り次々と得点し、第1クォーターを44-25と圧倒した。
その後、じわじわと追い上げられ、最終クォーター残り8分36秒にポール・ジョージの3ポイントシュートを浴びて5点差に迫られた。それでも、ヨキッチのポストプレーを起点にハリスが連続で3ポイントシュートを沈め突き放す。また、オフェンスではフィールドゴール9本中1本のみの成功に終わったジェレミー・グラントが、この終盤で連続ブロックショットを見舞うなどディフェンスで大きく貢献。要所で攻守が噛み合ったナゲッツが逃げ切り、第1戦の雪辱を果たした。
ナゲッツの指揮官、マイク・マローンは「私たちは明らかに異なるチームだった」と、97-120と大敗した第1戦と比較した。初戦ではレナードに32分間で29得点を奪われディフェンスを崩壊させられたが、この試合ではレナードに自由を与えなかった。ダブルチームでプレッシャーをかけ、しつこくボールに手を出し4つのターンオーバーを誘発。さらにタフショットを打たせ続け、フィールドゴール17本中4本の成功に封じた。
レナードはプレーオフで過去28試合中27試合で20得点以上を記録し、今プレーオフでは最低でも29得点以上を挙げてきた。レナードは「最初に簡単なシュートを落としてしまい、そこから始まった。彼らはとてもアグレッシブで良いプレーをしていた。だから彼らが勝ったんだ」と、素直に負けを認めた。
ゲームハイの27得点を挙げたマレーは、第1戦では『GAME7』の疲れがあったことを明かした。「第1戦では疲れ切っていた。この試合はエネルギーが違かった。コミュニケーションも増えたし、前の試合より良い形で守れた」
ヨキッチは26得点18リバウンド3ブロックを記録。特にポストプレーで起点を作り、多くの得点機会をもたらした。「試合展開が早いけれど、ボールを持った時に落ち着いて周りを見ればチームメートのチャンスを作れるし、自分のオフェンスの時には相手のミスを見逃さずにやれる」