Bリーグアワードで強烈なインパクトを与えた松島良豪の矜持「バスケの発展のために、面白いヤツが一人でもいたら」

2018/05/30
Bリーグ&国内
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文=鈴木栄一 写真=鈴木栄一、B.LEAGUE

「変な意味で重宝していただければと(笑)」

今シーズンを代表するトップ選手たちが集ったBリーグアワード2017-18において、どの受賞選手よりも大きな爪痕を残した選手といえばレバンガ北海道の松島良豪だった。

北海道が『BREAK THE BORDER賞』を受賞したことを受け、松島はサプライズで登場。今シーズン、ホームゲームの試合前、『劇団松島』として様々なパフォーマンスをして会場を盛り上げてきた中でも、一際大きな注目を集めチームの公式twitterに投稿されると15万回以上の再生数を記録したダンスを披露した。

これには会場も大きく盛り上がり、最優秀コーチとして受賞式に参加していた強面で知られるアルバルク東京のルカ・パヴィチェビッチヘッドコーチも満面の笑みを浮かべたほどだ。

「なぜ呼ばれたのか自分でもよく分からないです。とりあえずBリーグの役員の方に、北海道からファンの方と作り上げた『劇団松島』でアワードを盛り上げてほしいと依頼されました」

このように出演の経緯を明かしてくれた松島だが、本日のダンスの出来については「盛り上げられたかどうかは分からないですが、自分たちの思っているパフォーマンスはできました」とコメント。

そして「僕が見た中で、川淵(三郎)さん、三屋(裕子)さん、大河(正明)さん、みんな笑っていました。これは僕の勝ちだと思います。これから本当にBリーグにおいて、変な意味で重宝していただければと(笑)。もちろんバスケも頑張ります」と続け、手応えはばっちりだった模様だ。

Bリーグ随一のエンターテイナーとして確固たる地位を築いた松島だが、これもあくまで少しでも北海道の試合に足を運んでくれるお客さんが増えてほしいというチーム愛があるからこそ。

「選手がここまでやるのは異質だと思いますが、何かを新たに始めるとすごく浮いたり、批判を受けたりするものです。『お前は選手だからバスケットだけをやれ』と言われることもあったりしますが、バスケの発展のために面白いヤツが一人でもいたら。また、これをきっかけに試合会場に足を運んでもらってレバンガ北海道が楽しいチームで、バスケットボールが面白いと感じてもらえたらいいと思います」

また、当然のごとく忘れてはならないのは、松島は1番と2番をこなせるコンボガードとして北海道にしっかりと貢献していること。「僕はコートに立てばすぐに切り替えらえる選手なので、試合前のパフォーマンスに関しては全然、何とも思わないです。ちゃんと頭の中で、試合に対する整理はできています。ヘッドコーチから求められているものはすべて頭に入れているので問題はない。それができないのであれば劇団を辞めます」と、選手としてのパフォーマンスに響くことはないと強調した。

来シーズンの公演は「量より質」を重視?

今シーズン、ここまで注目を集めることで来季はより期待を集めることは間違いない劇団松島だが、今、松島が一つの方向として考えているのは回数よりも質を高めていくことだ。「今回、30公演(編集部注:あくまで試合とは言っていない)やったのですが、その中でクォリティの低い時もありました。公演数を半分の15にしてクォリティを上げていく。周囲の期待に応える意味でも、量よりも質ということも考えています」

そして、「今回のアワードに出ている中ではスカウトしたいのはMVPに選ばれた比江島選手ですね。しゃべったことないですけど(笑)。彼のように人気がある選手も巻き込みたいです。また、やる機会がある時は、期待していてください」と楽しみなコメントをくれた。

来シーズン、劇団松島が、どんな旋風を巻き起こしてくれるのか。北海道だけでなく、全国のバスケファンが楽しみにしている。もちろん選手としての活躍も含めて。