「自分たちの力を疑ったことはない」
昨年のオフにラッセル・ウェストブルックとポール・ジョージが退団し、今シーズンはプレーオフにすら進出できないと言われたサンダーだったが、ファーストラウンドで強豪ロケッツを相手に『GAME7』まで持ち込み、チームの力を証明した。
第7戦も手に汗握る攻防となったものの、サンダーは僅差でロケッツに敗れた。若い選手が多いチームをリーダーとして引っ張り続けたクリス・ポールは、102-104で迎えた最後のプレーについて「自分の責任」と語った。
「(インバウンドパスを放った)シェイ(ギルジャス・アレクサンダー)に負担をかけてしまった。より良い形でチームのシュートに繋がる形を見いださないといけなかった」
「この負けはつらい。自分たちの実力が疑われていたのは分かっている。でも、僕たちは毎試合に勝てると思ってシーズンを通してやってきた。だからこそ余計につらい」
ポールはチームの若手について聞かれると「彼らには勝利が相応しいと思う」と称えた。ドラフトで指名されなかったルーキーではポストシーズン史上初となる30得点を記録したルグエンツ・ドルトについても、「彼は特別な存在」と称賛している。
「常に正しいプレーを続けていた。彼なら今日のようなプレーができるし、このリーグでも長くやれる選手だよ」
選手会長としてプレーオフ・ボイコット騒動の際も事態の収束に向けて奔走したポールは、心身ともに疲れきっているに違いない。これで『バブル』を去る彼は「子供と家族に会える」という言葉で会見を締めくくった。