文・写真=鈴木栄一

NBAでの2年目を終えたレブロンが若き田臥勇太と共演

いよいよ本日、2017-18シーズンのBリーグ王者を決めるファイナルが行われる。リーグNo.1の激戦区である東地区で最後まで優勝を争った千葉ジェッツ、アルバルク東京が今日のファイナルに駒を進めたことは、プレーオフの短期決戦においても長丁場のレギュラーシーズンで培ってきた力が勝敗を分ける要因であることを示している。

長く過酷なシーズンを戦う中でチームとして成長を続けてきた千葉とA東京。どの選手も身体のあちこちにトラブルを抱えているにせよ、ケガで出場できない選手がいないファイナルは好勝負が期待できる。

今回の『頂上決戦』の舞台は横浜アリーナ。バスケの頂点を決める舞台といえば、旧NBLは代々木第二体育館、bjリーグは有明コロシアム、天皇杯は代々木第一体育館というのがここ10年のスタンダードであった。それが施設の改修の影響などもあって、今年の天皇杯ファイナルラウンドはさいたまスーパーアリーナで行われることになった。

2005年8月、横浜アリーナで20歳のレブロンと24歳の田臥が共演。レブロンは集まった多くのファンを前にデモンストレーションで豪快なダンクなどのスーパープレーを連発。横浜アリーナを大いに沸かせている。

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ちなみに、2006年のワールドカップの舞台となったさいたまスーパーアリーナと比べ、横浜アリーナにはバスケットボールのイメージがないと言われる。確かにバスケのビッグイベントが実施されるのは久しぶり。オールドファンにとって印象が強いのはNBAジャパンゲームズだろう。1990年代前半、横浜アリーナでNBA公式戦が行われている。また、筆者にとって『横浜アリーナでのバスケ』として印象に残っているのは、2005年8月に行われたレブロン・ジェームス来日イベントだ。

当時のレブロンは、まだNBA2シーズン前を終えたばかりの若武者。それでも20歳にして1試合平均27.2得点、7.4リバウンド、7.2アシストをマーク。彼が加入する前年は17勝65敗だったキャブスを、2年目で42勝40敗と白星先行にまで引き上げており、すでにキングの名に相応しい存在感を身にまといつつあった。さらにこのイベントには、当時アメリカで奮闘していた田臥勇太もスペシャルゲストとして出演。2人が絡むシーンはわずかではあったが、レブロンと田臥、日米バスケ界のカリスマが並び立つ姿に興奮を覚えた。

今から行われるBリーグファイナルが、このレブロン来日イベントに匹敵する、もしくはそれ以上のインパクトを起こし、これからずっと語り継がれる名勝負になることを楽しみにしたい。