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躍進を遂げたラプダーズがエースの慰留に成功

7月14日、ラプターズは、フリーエージェントとなっていたデマー・デローザンと5年総額1億3900万ドル(約147億円)の再契約を結んだことを発表した。

昨シーズンは球団記録となる年間56勝26敗を記録し、球団史上初の東プレーオフ決勝まで進んだラプダーズ。チームを高みに導いたエースの残留が正式に決まった。

2009年のドラフト1巡目9位でラプターズから指名されたデローザンは、再契約の発表会見に出席し「自分はトロントの選手」と語った。

「今朝ホテルで目が覚めて、ルーキーの頃のことを思い出した。それで気がついたんだ。自分がどれだけ長い距離を走ってきたのか、ということに。選手としても、一人の人間としても、ここで大きく成長できたと思っている」

「僕のことを知っている人なら分かってくれていることだけど、僕は、一度ついていこうと決めたらずっとついていく。たとえ雨の日に近所の店まで一緒に来てくれと言われても、僕は行く。そういう生き方をしてきた。ついていくと決めたら、僕はついていくんだ」

ヘッドコーチのドウェイン・ケーシー、バックコートを形成するカイル・ラウリーらと強い絆で結びついているデローザンは、残留を決めた後、まずラウリーに電話で報告したという。

「電話をした時、彼はスコットランドでゴルフをしていたようだ。これまでに交わした会話と同じような感じだった。彼は僕が残留することを確信していたからね。だから、『それは分かったけど、なんでわざわざ電話してくるんだ? ゴルフの後でかけ直すよ』という感じだったよ」

ラウリーとともにリオ五輪に出場するアメリカ代表にも選出されているデローザンは、これから金メダル獲得という目標に気持ちを切り替えなければならない。だが、デローザンは、ラプターズでまだ成し遂げられていない目標を達成したい、と、力強く語った。

「このチームに心血を注ぐつもりだ。まだ何も成し遂げていない。何もできていないんだ。そういう気持ちが強い」

「今後5年はこのチームでプレーする。僕はトロントの選手だ。自分の出身地を除いて、僕はチームの中で誰よりも球団を代表するという強い気持ちを持っている。達成したい目標がたくさんある。再びラプターズのジャージーを着てプレーする日が待ちきれないんだ」