バラク・オバマ

オバマが今後、NBA選手会にかかわる可能性も?

8月26日、バックスがマジックとのプレーオフ・ファーストラウンド第5戦をボイコットし、それにNBA選手会も続く異例の騒動が起こった。その結果、リーグとチームオーナーは大胆な行動を実行してまで社会正義を訴えた選手たちの思いを受け入れ、今後はて人種差別根絶、11月の大統領選挙に関連した活動をしていくことを選手会サイドに約束。こうしてプレーオフ再開が決定した。

26日、選手やコーチは一堂に会してミーティングを行った。その席では様々な意見が出たが、話はまとまらないまま解散した。その直後、レブロン・ジェームズ、選手会長のクリス・ポールら少人数のグループが、前アメリカ合衆国大統領を務めたバラク・オバマ氏と会談したと『The Athletic』が報じている。

『The Athletic』によれば、オバマ氏はプレーを続け、メッセージを発信する機会を生かすようにアドバイスしたという。またオバマ氏とレブロンらは、今回の行動をきっかけに新たな組織を作り、将来的にオバマ氏がかかわる可能性についても協議したとのこと。

一部報道では、レブロンはバックスが選手会に相談せず試合をボイコットしたことに腹を立てたと伝えられている。それは彼らが身勝手な行動をとったからではなく、選手会としてこの問題にアプローチし、試合ボイコットでさらに有益な結果を生み出したかったからだったという情報もある。

NBA選手がプレーオフの試合をボイコットするなど、生半可な覚悟でできることではない。ならば、自分たちの思いを形にする方法でやらなければ、これまでも訴え続けている社会正義、人種問題に何のプラスにもならない。ただボイコットするのではなく、自分たちの考えを主張し、リーグという巨大なプラットフォームを動かして初めて、彼らが求める社会の変革に繋がるのだ。

大統領だったオバマ氏がNBA選手会の行動に加わることになれば、大きな『うねり』が起こるに違いない。