ハーデン、ポール、カペラが揃って出場した試合で50勝5敗
NBAプレーオフも、いよいよ東西カンファレンスの優勝チームを決める時期を迎える。
カイリー・アービングとゴードン・ヘイワード不在にもかかわらずカンファレス決勝に上がったセルティックスと、ペイサーズとの1回戦を苦しみながら突破し調子を上げているキャバリアーズのカードも注目だが、なんといっても昨シーズンの優勝チームであるウォリアーズに、今シーズン最高成績を残したロケッツが挑戦する西の決勝から目が離せない。
ウォリアーズvsロケッツの行方を占う上で、興味深い数字がある。それは、ロケッツが誇るジェームズ・ハーデン、クリス・ポール、クリント・カペラの『ビッグ3』が揃って出場した場合の戦績で、プレーオフを含め3選手が出場した試合でロケッツは50勝5敗を記録。ところが、3人の誰かが欠けた試合では23勝14敗にまで戦績が落ちている。また、3選手が出場して勝った試合では、平均して対戦相手を11.1得点上回り快勝しているのに対し、誰かが欠けた場合に勝った試合では4.8得点差しかつけられていない。
シリーズ第1戦は14日にトヨタ・センターで行なわれる。今のところロケッツのビッグ3は問題なく出場できる見込みだ。
3人の中で最も予測するのが難しい『ワイルドカード』を挙げるとすれば、4年目のカペラだ。カペラはレギュラーシーズンでウォリアーズと3度対戦し、平均15.0得点、6.3リバウンド、1.7スティール、1.0ブロックを記録している。カペラがドレイモンド・グリーン、ジャベール・マギーらにフィジカルで負けず、インサイドで本来のパフォーマンスを見せられるかで試合展開にも影響が出るだろう。
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— Houston Rockets (@HoustonRockets) 2018年5月12日
また、ボールを回すウォリアーズのオフェンスを相手にしても、スイッチに対応できるPJ・タッカー、ルーク・バー・ア・ムーテに与えられる役割も大きい。守備の要であるタッカーは「ディフェンスではコミュニケーションが大事」と、12日の練習前に話している。
下馬評では、やはりウォリアーズが優勢という意見が多い。ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ケビン・デュラントを擁するウォリアーズのオフェンスの破壊力は群を抜いているからだ。もしロケッツがホームでの2試合で2勝を挙げられれば、王者の顔色も変わるはず。『スーパーチーム』の余裕を奪えるかどうかは、ハーデン、ポール、カペラの出来にかかっている。