ヒート

ケンドリック・ナンがプレーオフ初出場

プレーオフファーストラウンド、ヒートvsペイサーズはゴラン・ドラギッチらの活躍で終盤に突き放したヒートが99-87で勝利し、スウィープで2016年以来初となるカンファレンスセミファイナルへ進出した。

第4クォーター開始3分で6点差に迫られたヒートだったが、1回のポゼッションでオフェンスリバウンドを3回奪い、タイラー・ヒーローのレイアップに繋げるなど、勝負どころの集中力で上回り逃げ切った。

エースのジミー・バトラーは左肩痛により第1クォーターで一旦コートを離れた。それでもハーフタイム後に試合に戻り、23分間のプレーで6得点、ディフェンスでのビッグプレーを連発し勝利に貢献した。バトラーは試合前から肩に違和感があり、「収まると思っていたがダメだった。でも問題ないよ」と話した。

ヘッドコーチのエリック・スポールストラはバトラーのディフェンス面での貢献を称賛した。「彼はこれまで様々なケガを抱えながらプレーしてきたし、彼のタフさは疑いようがない。後半出場し激しく戦ってくれたおかげでなんとか切り抜けることができた」

セミファイナルではバックスvsマジックの勝者と対戦するが、現在3勝している第1シードのバックスと対戦する可能性が高い。キャリア初のプレーオフシリーズ突破となったバム・アデバヨだが、この勝利を喜んでいる時間はないと考えている。

「ギアを一段階上げなければいけないのは100%間違いない。このチームの全員がだ。次のシリーズは今回とは違う。戦い方を変える必要があるかもしれない。プレーオフは予測ができないし相手がどこまでやれるのかわからない。このシリーズから学んだことはコートの上では全力を尽くすということだ」

またアデバヨは、ルーキーながらレギュラーシーズンでスターターを勝ち取り、今日の試合でプレーオフ初出場を果たしたケンドリック・ナンを称えた。「ケンドリックを誇りに思う。ここ数週間はタフな状況が続いていたけど、彼には集中を切らさないように伝えた。今日は試合に出て得点も取った。不運な状況でも集中を切らさずやる気を失わなかった」