ウォリアーズGMが昨夏のイグダーラ移籍報道に言及「彼がロケッツに行くとは思っていなかった」

2018/05/12
NBA&海外
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写真=Getty Images

『死のラインナップ』に欠かせない名脇役

フリーエージェントの権利を得た選手の去就問題は、日々状況が変化する。小さな出来事をきっかけにトントン拍子に話が進み、移籍が決まるのは日常茶飯事だ。だからこそウォリアーズGMは、昨夏アンドレ・イグダーラとの再契約が成立してホッとしたのではないだろうか。

圧倒的な強さを見せつけ優勝した昨シーズン終了後、ウォリアーズはステフィン・カリー、ケビン・デュラントといった主力がフリーエージェントになり、再契約問題を抱えていた。カリーとはすぐさまスーパーマックス契約を締結。デュラントとの再契約もほどなく決まるのは分かっていたが、サラリーキャップに空きがなくなり、イグダーラとショーン・リビングストンとの再契約が難しくなった。

イグダーラは2015年のNBAファイナルMVP受賞者、リビングストンはセカンドユニットを引っ張る存在。どちらもチームには欠かせないタレントだ。結果的にデュラントが1000万ドル(約11億円)以上の減額を受け入れ、ベテラン2人との再契約に漕ぎ着けたのだが、実はイグダーラはライバルチームのロケッツと契約間近だったと、昨年『ESPN』が報じている。

この噂の真偽について、ウォリアーズGMのボブ・マイヤーズがラジオ局『95.7 The Game』の番組に出演した際に言及した。マイヤーズは「噂は聞いた」としつつ、「不安はなかった」と話している。「もし彼が移籍するのなら、その意思を我々に伝えてくれていたと思う。移籍話がどれくらい進展していたのかは知らない。だが、実現するほど進んでいたとは思わない」

もしイグダーラがロケッツに移籍していたら、王者に対する風向きは変わっていたかもしれない。リーグトップクラスのディフンダーで、ここ3年のファイナルでレブロン・ジェームズをも苦しめているベテランは、『死のラインナップ』に欠かせない名脇役だ。

ヘッドコーチのスティーブ・カーが、ペリカンズとの西カンファレンス・セミファイナル第4戦で1年ぶりに再結成させた『死のラインナップ』の影響力は健在で、ウォリアーズは2勝1敗で迎えた第4戦に圧勝し、第5戦でも難なくペリカンズを下してカンファレンス決勝に勝ち進んだ。

直近2試合で記録されたプラスマイナスを見ると、イグダーラはリーグ2位の+23を記録。同1位はキャバリアーズのケビン・ラブが記録した+25.5だが、イグダーラの出場時間はラブより7分少ない27.4分だった。年々衰えが見え始めているとはいえ、プレーオフのような短期決戦で違いを生み出すのはイグダーラのような経験豊富なベテランだ。もし昨年の契約交渉で折り合いがつかずロケッツに移籍していたら、ウォリアーズの連覇を阻む最大の障壁になっていたかもしれない。

イグダーラは、ウォリアーズvsロケッツのカンファレンス決勝でもキーマンの一人に挙げられている。仮に今シリーズでもチームを勝利をもたらす『ジョーカー』になれば、マイヤーズは心の底から安堵するに違いない。そしてロケッツGMのダリル・モーリーは、逃した魚の大きさを知ることになる。