アジアのクラブ王者を決めるリーグ戦、2021年10月に開幕
FIBA(国際バスケットボール連盟)とEASL(東アジアスーパーリーグ)は10年間の提携に合意。EASLはプロバスケットボールクラブを対象として年間を通じて行う『チャンピオンリーグ』型の大会を2021年10月にスタートさせる準備を進めており、実現すればFIBAアジアチャンピオンシップカップに続いて、アジアを舞台にクラブが覇を競う大会が生まれる。
EASLは過去3年間でプレーシーズンに日本、中国、韓国、フィリピン、チャイニーズタイペイのクラブを招いた大会を4回開催している。昨年9月にマカオで開催された『テリフィック12』には、Bリーグの4チームを含む東アジアのトップ12チームが参加。世界中で1億1700万人の視聴者を集めた。
これがプレシーズンの大会ではなくFIBAの公式戦となれば、大きな盛り上がりを生み出すことになりそうだ。FIBAのアンドレアス・ザグリス事務総長は、東アジアにおけるバスケのレベル向上にEASLが貢献したことで公認を与えたこと、FIBAの国際クラブ競技大会の戦略をともに進めることを明言している。
EASLのマット・ベイヤーCEOは「日本、中華圏、韓国、フィリピンからのトップチームとともに成長し、2025年までに世界で3つの主要なバスケットボール大会の一つになると確信しています」と、新たな大会の可能性を語る。『世界で3つの』が意味するところは、NBAとユーロリーグに続く存在を目指すということだろう。
2021-22シーズン、翌2022-23シーズンは東アジアから8チームが参加。各国のレギュラーシーズン期間に組み込まれたホーム&アウェーのグループステージを戦い、2月にファイナル4(準決勝から決勝)を行う。また2023年までに参加チームを16に拡大することを目指すとのこと。
新型コロナウイルスの感染が世界的に広がる状況で国際大会を立ち上げるのは並大抵のことではないはずだが、ニーズは間違いなくある。東アジア各国、そしてフィリピンにはバスケットボールファンが多く、市場も大きい。アジア間の交流が進むことで、その人気はさらに高まるはずだ。