ドノバン・ミッチェルがプレーオフの壁に当たったベン・シモンズを擁護

2018/05/06
NBA&海外
139

写真=Getty Images

新人王争いのライバルに「素晴らしい選手は挽回できる」

セブンティシクサーズのベン・シモンズは、2016年のドラフト全体1位指名を受けながらも、ケガにより本来ルーキーイヤーになるはずだった2016-17シーズンを全休した。満を持してNBAデビューを果たした今シーズン、シモンズは周囲の期待を遥かに上回るパフォーマンスを継続。数々の新人記録に顔を連ね、今シーズンの新人王候補最有力と言われている。

ここまで順調そのものだったシモンズが壁にぶち当たったのは、5月3日にTDガーデンで行なわれたセルティックスとの東カンファレンス・セミファイナル第2戦だった。マーカス・スマートとのマッチアップで完封され、フィールドゴール成功0本のわずか1得点に抑えられてしまった。プレーオフの独特な緊張感、ボストンの雰囲気に萎縮してしまったのかは分からない。ただ、シモンズは試合後の会見で「考えすぎてしまった部分はあった」とコメントしていた。

別人のような姿を見たメディアは、シモンズがプレーオフの壁を打ち破れるか論じ始めている。しかし、こうした意見に異を唱える選手がいる。同じくスーパールーキーとして注目を集めているジャズのドノバン・ミッチェルだ。

ミッチェルはシモンズのパフォーマンスについて聞かれると「みんなが分かっていないのは、誰にだって良くない試合があるということ」とコメント。そして、次のように自論を続けた。

「レブロン(ジェームズ)だって、マブスとのファイナル(2011年の第4戦)で8得点だった。(ジェームズ)ハーデンだって、ウォリアーズとのプレーオフ戦でターンオーバーを10回も記録したことだってある」

またミッチェルは、シモンズならセルティックスとの第3戦以降に挽回できるとも主張。「彼に起こったことは特別なことではない。自分が思うに、彼は必ずやり返すと思うね。彼は優秀。素晴らしい選手は挽回できる。どういう形でやり返すかが大事なんだ。それだけ強い気持ちを持っていることの証でもある。でもね、誰にでも起こり得ること。毎試合ですごいプレーなんて無理。周りが思うほど簡単じゃないんだよ」と言う。

先日ミッチェルは、実質2年目のシモンズの新人王有力という見方に疑問を呈すため、英単語『rookie』の語釈である「プロスポーツチームの一員として、1年目のシーズンを送るアスリートを指す」とプリントされたadidasの黒のパーカーを着て会場入りし、自分こそ新人王に相応しいとアピールしていた。これが話題を集め、ボストンのファンはシリーズ中シモンズに向かい「ルーキーじゃない!」とチャント。この流れに便乗してシモンズを批判することだってできただろう。だがミッチェルは、同じアスリートとして好不調の波は避けられないという現実を理解していない意見を聞き、黙っていられなかった。

誰よりも悔しさを味わったシモンズが第3戦で挽回できるのか、そしてミッチェルからエールを送られたことについて何を語るのか、5月5日の第3戦に注目したい。