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タフショットを次々と決めてラプターズの対策を覆す

キャバリアーズとラプターズによる東カンファレンス・セミファイナル第2戦。トロントのゲームではあったが、主役を演じたのはレブロンだった。レブロンはフィールドゴール28本中19本を成功させ、43得点8リバウンド14アシストで128-110での勝利に貢献した。

この大爆発のカギはフェイダウェイのジャンプシュートだ。身体を当てて、後方に飛びながら放つシュートは止めようがない。ただし難易度は高く、そう簡単には決まらないものだが、レブロンはこのシュートを次々と沈めた。

試合当日のシュート練習から、フェイダウェイシュートの練習に時間を割いていたレブロンは、試合後にこう語っている。「対戦相手が用意してくる自分への対策はだいたい分かっている。多くの場合は俺をペイント内に入れさせずジャンプシュートを打たせるとか、そういう内容だ。だけどキャリアを通じて、あらゆるプレーを強化するために努力している。それは相手のゲームプランを無力化するためだ」

この試合でレブロンのマークを担当したのはパスカル・シアカム、OG・アヌノビーだが、どれだけタイトに守ってもレブロンを止めることはできなかった。レブロンは試合を通じて28本のシュートを放ったが、そのうち26本がラプターズの選手と競りながら放ったもの。それでも17本を決めているのだ。

キャブズは2点ビハインドで後半を迎えるも、第3クォーター開始から18-5の猛攻であっという間に逆転。それ以降もレブロンがシュート、プレーメークでラプターズを翻弄したばかりか、この日はケビン・ラブも好調で、ヨナス・バランチュナスとのマッチアップを苦にせず得点を決め続けた。

第7戦までもつれたペイサーズとの大苦戦が嘘のようにスムーズなオフェンスが見られた第2戦のパフォーマンスについて、レブロンはこう振り返っている。「ボールも弾んでいたし、全員がプレーに関与できている感覚を得ていた。みんな快適にやれていたよ。ホームでもロードでも、誰でも今日のようなプレーをしたいと思うものだ」

打倒キャブズを果たすため、1年がかりでチームスタイルを変更してきたラプターズだが、どういうわけかキャブズ、いやレブロンが相手となると、ほとほと相性が悪い。勢いに乗ったキャブズが、ホームで一気にシリーズを決めてしまうのだろうか。