リラード対策を進めるコルドウェル・ポープ
8月17日から始まるプレーオフファーストラウンドで西カンファレンス1位のレイカーズは8位のトレイルブレイザーズと対戦する。レイカーズの指揮官、フランク・ボーゲルは16日の動画会見でブレイザーズのデイミアン・リラードを「リーグで一番ホットな選手」と称賛しつつ、警戒を強めている。
「通常の第8シードのチームではないことは確かだ。バブルでの試合を見る限り、少なくともオフェンスはエリートレベルにある。デイム(リラード)、CJ(マッカラム)、(ユスフ)ヌルキッチは当たり前として、チーム全員、彼らのカルチャーを警戒する必要がある。彼らは今のシステムでもう何年も一緒にやっている。継続性があり、昨年カンファレンスファイナルを経験しているので彼らの力を警戒している」
ブレイザーズのプレーオフ進出の立役者は間違いなくリラードだ。シーディングゲームMVPに輝いたリラードは8試合で37.6得点、9.6アシストを記録。シーディングゲーム最後の3試合では平均51.3得点を挙げ、グリズリーズとのプレーインでも31得点と大きな仕事をした。
アンソニー・デイビスもそんな絶好調のリラードを注視している。「彼は楽しそうにプレーしている。絶好調でチームの勝利のためにやれることをすべてやっている。チームを背負って戦っているし、相当長い時間プレーしている。チームの中心選手だ。彼を封じ込め特長を消すようベストを尽くすだけだ。他にも何人か点を取れる選手がいるのでタフな相手だ。リラードがどんなレベルの選手で、何を考えているかは分かっている。コートの上でチームの勝利のためにできることをしてくるだろう」
リラードをマークするのはケンテイビアス・コルドウェル・ポープになりそうだ。コルドウェル・ポープはバブルに不参加を決めたエイブリー・ブラッドリーの代わりにスターターを務めてきた。リラードとのマッチアップに備え、「他のチームがデイムにどう対応しているか映像を観て研究しているんだ。彼をガードするときの参考にしようと思ってね」と、すでに準備を進めている。
レイカーズは第1シードを早々に確定させた余裕からか、シーディングゲームでは多少苦しんだ。レギュラーシーズンと比べてチームのフィールドゴール成功率は49%から43.8%へ低下し、1試合あたりの平均得点も114.3から106.4へ減少。8試合で3勝しかできなかったがNBA王者を目指す戦いはもうすぐ始まろうとしている。
コルドウェル・ポープは「僕らがここにいる目的はただ一つ。チャンピオンシップシップを目指して戦うことが僕らのミッションだ」と、プレーオフに向け決意を表明した。レイカーズvsブレイザーズのファーストラウンド初戦は現地時間18日に開催される。