写真=野口岳彦

強化目的ではあれ、隣国の強豪に勝利が欲しい2試合

日本バスケットボール協会は今日、6月15日に東京の大田区総合体育館で、17日に宮城県のゼビオアリーナ仙台で、韓国代表を迎えた国際強化試合を開催することを発表した。

これはワールドカップのアジア1次予選のラスト2試合、6月29日のオーストラリア戦、7月2日のチャイニーズ・タイペイ戦へ向けた日本代表の強化、調整を目的にしたもの。日本はここまで0勝4敗と『崖っぷち』で、韓国を相手に強度の高い試合をこなすことで準備を整える。

韓国もアジア1次予選を戦っており、ニュージーランド、中国と同じグループでここまで2勝2敗。中国、香港との連戦に向けた強化のために来日する。

日本にとって韓国はこれまで何度も苦い思いをさせられてきた因縁の相手。昨年8月のアジアカップではベスト8進出を懸けて対戦し、前半こそ互角以上の攻防を演じたものの、勝負の第4クォーターで圧倒され、国際舞台での力の差を見せ付けられる敗戦を喫した。

チーム強化が目的ではあるが、隣国の強豪にやられっぱなしではアジア上位を目指す、さらには世界と戦うとは言えないはず。ホームでの2試合に勝つことで、昨年からのチームの成長ぶりを示してもらいたい。

また、今回の代表活動で楽しみなのは新戦力だ。日本国籍を取得したニック・ファジーカスが帰化選手として招集されることが濃厚であり、またアメリカで大きく成長した八村塁が今回のタイミングでは代表に参加できそうだ。4番に八村、5番にファジーカスを置けば、日本代表はこれまでとは全く別のチームになる。個人への過度な期待は禁物だし、フリオ・ラマス就任以降のチームの積み上げを無視するのも良くないが、優れた個人能力を持つ2人が加わることで日本代表にどんな変化が見られるのか、大いに期待したい。

両日ともにチケットは完売必至。チケットの発売要項、また招集メンバーは追って発表される。