「真剣なぶつかり合いをお見せすることができた」
代々木第一体育館に各カテゴリーの日本代表を集めて行われた『BASKETBALL ACTION2020 SHOWCASE』。日本代表の『顔』として奮闘した篠山竜青は、今回のイベントの成功に確かな手応えを得た。「少しでも見てくれる人に何かを感じてもらえるように、本当に真面目に準備して真剣なぶつかり合いをお見せすることができたと思うので、そこに関してはすごくホッとしています」
車いすバスケ、男女の3人制と5人制という、カテゴリーの垣根を超えた『オールバスケット』体制の取り組みが持つ可能性を感じ、次回の開催を望んだ。「カテゴリーを取っ払って、バスケット界一丸となってアクションを起こせたのはコロナがあったからこそ。このイベントを第一歩として日本のバスケット界がもっと一つになれるように、いろいろなことができれば良いなとあらためて今日やってみて思いました」
このイベントを前にアルバルク東京の3選手に新型コロナウイルスの陽性反応が出た。またトヨタ自動車アンテロープスもチーム関係者に新型コロナウイルス感染の疑いがあることが判明し、本日のイベントに出場予定だった選手が参加を辞退することに。10月に新たなシーズンが開幕するBリーグも少なからず影響を受けるであろう状況を受け、篠山はこう持論を語った。
「世界中でこれだけ感染者が広がっている状況で、Bリーグもこれから定期的にPCR検査をしていけば絶対に出てくると思います。ゼロだから偉いとか、出てしまったからそのクラブはダメということではなく、1人出てしまったのを20人、200人に増やさないところがリーグとしてもクラブとしても問われる部分だと思います。これからも定期的に検査をしていけば少しずつ出てくると思いますし、それに対して一回一回浮足立つのではなく、とにかく最低限で抑える。広げないところにフォーカスして、リーグ一丸で今シーズンを乗り切っていければいいのかなと思っています」
今回のイベントをもって、日本バスケ界は再び動き始めた。選手、スタッフを始めとする関係者、ファンまで含めた『オールバスケット』で、新型コロナウイルスの感染拡大を抑えながら『バスケのある日常』を取り戻す挑戦がスタートする。