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レブロン「チームメートは素晴らしい出来だった」

5月1日、ラプターズvsキャバリアーズの東カンファレンス準決勝第1戦がラプターズのホーム、エア・カナダ・センターで行われた。

プレーオフ1回戦でペイサーズに大苦戦を強いられたキャブズは、第1クォーターでいきなり14点のビハインドを背負う苦しい展開を強いられる。デマー・デロ―ザン、カイル・ラウリーの強力デュオを止められず我慢の時間が続くが、それでも徐々に点差を縮めてラプターズを射程圏内にとらえた。残り30秒、レブロン・ジェームズのフェイダウェイシュートで同点に追いつき、試合はそのまま延長戦へ突入する。

延長ではカイル・コーバーとJR・スミスの3ポイントシュートでキャブズが先行した。そしてキャブズ1点リードで迎えたラストポゼッション。ラプターズはデロ―ザンの1on1に託すが、トリスタン・トンプソンがフェイクに引っかからずシュートを打たせない。デロ―ザンはたまらず外で待つフレッド・バンブリートにパスを送るが、逆転を狙ったバンブリートの3ポイントシュートが外れ、そのままゲームセットとなった。

スミスが20得点、コーバーが19得点を記録。またジェフ・グリーンが16得点、トリスタン・トンプソンが14得点9オフェンスリバウンドとベンチプレーヤーの活躍も目立った。特にトンプソンは、レブロンのシュートミスをリカバーしたシュートで決勝点を挙げている。

レブロンは26得点11リバウンド13アシスト2ブロックを記録。トリプル・ダブルを達成したが3ポイントシュートが8分の1、フリースローが6分の1とシュート確率は低調だった。それでも第4クォーター終盤にはデローザンの持つボールを鋭い出足で弾き出し、ルーズボールを追って観客席へとダイブ。マイボールにはならなかったが、『キング』が見せたボールへの執念はチームメートを鼓舞するに十分だった。

こうして奮起したチームメートが延長戦での勝利をモノにした。レブロンも「今夜はチームメートが信じられない活躍をしてくれた。俺の出来は悪かったが、彼らがステップアップしてくれた」と仲間たちを称えた。

脇役たちの奮闘によりつかんだ勝利。敵地でのシリーズ初戦、しかもオーバータイムを制してとなればなおさら価値は高い。苦しむキャブズに流れを呼び込む1勝となるかもしれない。