富樫勇樹

富樫「一緒にコートに立つのは初めて」

8月16日、代々木第一体育館に各カテゴリーの日本代表選手が集まった『BASKETBALL ACTION2020 SHOWCASE』で大トリを務めたのは。5人制の男子日本代表によるSHOWCASEだった。

出場メンバーは以下の通り。

Team Action
ヘッドコーチ フリオ・ラマス
アシスタントコーチ 佐古 賢一

富樫勇樹(PG/千葉ジェッツ)
辻直人(SG/川崎ブレイブサンダース)
比江島慎(SG/宇都宮ブレックス)
篠山竜青(PG/川崎ブレイブサンダース)
ベンドラメ礼生(PG/サンロッカーズ渋谷)
竹内公輔(PF/宇都宮ブレックス)
橋本晃佑(SF/富山グラウジーズ)
駒水大雅ジャック(PF/大阪エヴェッサ)
シェーファー・アヴィ幸樹(C/シーホース三河)
※比江島、竹内、ベンドラメはコンディションの都合によりベンチ入りのみ。

Team Power
ヘッドコーチ エルマン・マンドーレ
アシスタントコーチ 鈴木良和

アイザイア・マーフィー (SG/広島ドラゴンフライズ)
西田優大(SG/東海大学4年)
橋本拓哉(SG/大阪エヴェッサ)
山本浩太(C/三遠ネオフェニックス)
八村阿蓮(PF/東海大学3年)
小島エリエット海(PF/大阪エヴェッサ)

富樫勇樹

さすがのオフェンス力を発揮、勝利の立役者に

女子日本代表によるSHOWCASEのスコアが持ち越され、Team Powerが56-49でリードした状態で試合はスタートした。

若手主体で構成されたTeam Powerだが、八村と西田の東海大コンビの連携で先制すると、その後も若さ溢れるプレーでリードを保つ。特にマーフィーはリングへのアタックに3ポイントシュートと、果敢に攻め立て得点を量産した。一方、Team Actionは途中出場の富樫がリズムを作ることで追い上げ体勢に入ったが、軽率なターンオーバーも多く、69-74とビハインドを背負ったまま最終クォーターを迎えた。

劣勢に立たされたTeam Actionだったが、富樫と篠山のツーガードが流れを変えた。富樫がスクリーンから3ポイントシュート、プルアップのミドルを沈め、さらに富樫のキックアウトから辻の3ポイントシュートが決まり逆転に成功する。篠山もドリブルで仕掛けての3ポイントシュートに加え、富樫との合わせを披露しリードを拡大。さらにピック&ロールから富樫のバックビハインドパスに合わせたシェーファーがダンクを叩き込み、一気に点差を2桁に乗せた。

連携面で一日の長があるTeam Actionがそのままリードを保ち、96-86で勝利した。富樫は勝利を呼び寄せた篠山とのツーガードについてこのように語った。

「同じポイントガードで2人ともサイズがあるわけではないので、一緒にコートに立つのは初めてかなと思う。こういう起用はなかなかないとは思うけど、アルゼンチンもツーガードを多く使う時間帯があったり、今後ももしあればすごく楽しみ。特に篠山選手の他の人に合わせる動きはすごくやりやすいので、またこういう時間があれば良いなと思います」

「試合に飢えるという気持ちはなく、早く落ち着いてほしい」と語った富樫だが、やはり久々の試合は格別だったという。「すごく久しぶりでもちろん楽しかった。こういう形でも楽しんでくれる方々がたくさんいるんだなと実感できたので、よりシーズンが楽しみになりました」