ペイサーズ加入1年目でエースへと成長したビクター・オラディポ、オフも練習漬け

2018/05/02
NBA&海外
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写真=Getty Images

「オフをどう過ごせばいいか分からない」と困惑気味

ペイサーズはプレーオフ1回戦の『Game7』に敗れてシーズン終了となった。レブロン・ジェームズのいるキャバリアーズを追い詰める健闘だったが、負けは負け。気持ちが沈むのも当然だ。

しかし、ビクター・オラディポはロッカールームに戻って来るなり、トレーナーにこんなメッセージを送った。「トレーニングはいつから始めようか?」。試合終了からきっかり16分後に送られたテキストである。

オラディポはドマンタス・サボニスとともに、ポール・ジョージの交換要員としてペイサーズにやって来た。昨夏の時点でエースだったわけではない。当初は期待値こそ高かったが「将来有望な中堅選手」といった立ち位置。それが1年で押しも押されぬエースへと成長し、ジョージほどの『格』はないにせよ、地元インディアナ大学出身の選手ということもありファンに受け入れられ、一気にブレイクした。1試合平均得点は15.9から23.1へと跳ね上がり、主要スタッツのほとんどでキャリアハイを記録。選手としての価値を飛躍的に高めたわけだが、これで満足しているわけではないことを、プレーオフ敗退直後のテキストメッセージで示したことになる。

第7戦を終えた会見でオラディポは「ここまで来られるとは誰も思っていなかった。僕ら以外を除いてはね。それでもこうして尊敬を勝ち取ることができた」と言う。ただ、自分たちの成し遂げたことを評価しつつも、長く厳しいシーズンを終えた直後でも立ち止まるつもりはない。

「オフをどう過ごせばいいか分からないから、誰かに教えてもらうよ。友達からは『一息入れて、人生を楽しみなよ』って言われるけど、これが僕の人生だ。僕は向上させなきゃいけないことばっかり考えてしまうタイプだし、この夏ももっと良い選手になるために練習するよ」

高額年俸を得て、シーズンオフになると派手に遊ぶイメージのあるNBAプレーヤーだが、彼らは今の地位をどうやって築いたのか身体で覚えているため、実際はオフでもトレーニングは怠らないものだ。それでもオラディポは群を抜いて成長することに貪欲だ。

ペイサーズの再建は、オラディポというタレントを得たことで1年目からスムーズに進んだ。そうなると、今度はクラブの番。スモールマーケットのクラブの舵取りが難しいのは間違いないが、エース不在で再建の一歩を踏み出した1年前と比べれば大きく前進した。『次の一手』が重要であることは間違いない。