ジミー・バトラー

ファーストラウンドではTJ・ウォーレンと注目対決

今シーズンからヒートでプレーしているジミー・バトラーは、ペイサーズと対戦するプレーオフのファーストラウンドを心待ちにしている。

8月14日に行われたシーディングゲーム最終戦を前に『ESPN』のインタビューに応じたバトラーは、ヒートvsペイサーズが両チームのファンにとって刺激的なカードであることについて聞かれ、レブロン・ジェームズ、ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュが揃った『スリーキングス』時代のライバル対決を例に挙げた。

「この2チームの対戦には歴史がある。お互いにヒートとペイサーズのジャージーを着ているのにも理由がある。僕たちは、それを理解して受け入れている。とても興味深い対戦になるだろうね」

「ヒートのロスターに登録されている選手、球団スタッフ、それにファンもヒートのシリーズ突破に自信がある」と語ったバトラーは、因縁のあるTJ・ウォーレンとのマッチアップについて聞かれ、「これまでと変わらず、ハイレベルな競い合いになるんじゃないかな。今はそう言っておくよ。自分も彼も、お互いにやるべきことが何か分かっている」と不敵な笑みを浮かべた。

バトラーの加入により、ヒートは東の上位を狙えるチームになった。ただ、現時点でヒートのNBAファイナル進出を推す意見は少ない。それでもバトラーは『バブル』で優勝が可能と言い切る。

「優勝できるよ。チームメートも同じ考えのはずだ。周りの意見なんてどうだっていい」

バトラーは、ヒートの若手にとって頼りになる兄貴分的存在だ。先日のサンダー戦でクリス・ポールが2年目のダンカン・ロビンソンとマッチアップした際に苛立ち、故意にボールを肩口にぶつけたように見えたプレーがあった。これを近くで見ていたバトラーは静かに闘志を燃やし、その後のプレーでポールをタックルのような形で吹き飛ばした。

「ウチの若手にあんなことをしてもらいたくはないからね。必要のなかった行為だと思う。僕とポールとの関係はどうでもいい。『バブル』で友人なんて必要ないんだ。ほとんど自分の部屋から出ないし、自分の仕事に集中しているからね」

プレーオフを前に、バトラーの集中力は研ぎ澄まされている。18日からスタートするペイサーズとのファーストラウンドは、必見の価値ありだ。