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ウォリアーズとのシリーズで鍵を握る司令塔

戦前の予想に反してトレイルブレイザーズをスイープ(4勝0敗)で撃破したペリカンズ。10年ぶりに駒を進めたカンファレンス準決勝では、王者ウォリアーズと対戦する。

ペリカンズが大アップセットを起こす上でキーマンになり得るのは、司令塔のラジョン・ロンドだろう。今シーズンのペリカンズは、ロンドが12アシスト以上を記録した試合で15勝2敗。そしてロンドには、『プレーオフ・ロンド』というニックネームがつけられているほど、ポストシーズンでスタッツを上げる傾向が強い。その愛称について『New York Times』から聞かれたロンドは「それは作り話。プレーオフは好きだけれどね」とコメントしている。

本人が否定しているとはいえ、キャリアスタッツを見比べてみると、レギュラーシーズンでは平均10.5得点、8.5アシストなのに対し、ポストシーズンでは平均14.2得点、9.2アシストというスタッツを残している。単なる偶然とは言い難い気もするのだが、ロンドは「自分はこれまでと同じプレーをしているだけ。十分なだけの出場時間を与えてもらって、コーチから自分のプレーをさせてもらえれば、俺は『ロンド』としてのプレーができる。『プレーオフ・ロンド』なんて存在はいないんだ」と言う。

ともかく、今のロンドは好調だ。今シリーズ中にはステフィン・カリーが復帰してくると見られているため、ペリカンズがシリーズ序盤にどれだけ食い下がれるかで結果にも影響が出てくるだろう。4月28日から始まるカンファレンス準決勝では、ロンドのアシスト数とペリカンズの勝敗に相関関係があるかどうか注目したい。