コロナ感染から復調、ゴードンもプレーオフまでに復帰
ロケッツはスパーズに105-123と完敗を喫した。しかしロケッツにとってスパーズとペイサーズとのバック・トゥ・バック(2日連続の試合)は、プレーオフに向けて選手を過度に疲弊させず、コンディションを整えるのが第一。ジェームズ・ハーデンはベンチに入らなかったし、ラッセル・ウェストブルックも第3クォーター終盤までプレーすると、20点差を付けられ始まった最終クォーターではプレーしなかった。
ダニュエル・ハウス Jr.も休養。『バブル』でのスクリメージ最終戦で足首を痛めたエリック・ゴードンも復帰の準備はできているが、無理をさせるつもりはなく、レギュラーシーズン最終戦のシクサーズ戦で調整のためにプレーする予定だ。
指揮官のマイク・ダントーニは「あまり良いプレーはできなかった。ジェームズ、エリック、ダニュエルが不在で、本来あるべき戦う姿を出せなかった」と語る。明日のペイサーズ戦ではハーデンが出場し、今度はウェストブルックが休養することになりそうだ。「金曜日(シクサーズ戦)には良いプレーをしなければならない。そのための準備を進めていく。すべてのピースが揃う試合になるから、楽しみにしているよ」
『バブル』でのレギュラーシーズン終盤、長距離移動からは解放されても過密日程であることは変わらず、勝敗よりもコンディション調整を優先するチームが出てくるのは仕方のないところ。極度の負けず嫌いで知られるウェストブルックも「今は僕たち全員が万全のコンディションを作ることが大事だ」と割り切っている。
ウェストブルックは28分のプレーで20得点5リバウンド6アシストを記録。『相棒』のハーデン不在で100パーセントのプレーとはいかなかったが、新型コロナウイルスに感染したことで出遅れた彼は「感覚は良いし、調子は戻りつつある」と不安はない。
ウェストブルックは万全の状態でプレーオフを迎えられそうだ。「僕たちはどのチームが相手でも勝てると、ロッカールームにいる全員が分かっている。目の前の試合に集中してモノにしていき、チャンピオンになってヒューストンに戻る」と彼は言う。西カンファレンス4位(44勝26敗)は開幕前の期待値には届いていないが、彼らはプレーオフですべてを引っくり返すつもりだ。