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猛烈な追い上げを見せたセルティックスは最後にミス

バックスとセルティックスのプレーオフ1回戦第4戦。優勢に試合を進めたバックスに対し、3ポイントシュート攻勢でセルティックスが逆転に成功したが、ラスト1分の攻防でミスせず上回ったバックスが勝利した。

立ち上がりはセルティックスにスピードで押し込まれたバックスだが、すぐに立て直し反撃開始。第1クォーター終盤に逆転に成功すると、残り5秒からクリス・ミドルトンがアイソレーションから得点。さらに残り1.2秒でのセルティックスの気の抜けたリスタートをマシュー・デラベドーバがかっさらいブザービーターを沈める電光石火の連続得点で24-17と突き放す。

その後はバックスペースで試合が進み、第3クォーター途中にはヤニス・アデトクンボのダンクで65-45と20点差に。それでもセルティックスはここからジェイレン・ブラウンが爆発。3ポイントシュートが当たり始めたことで前から当たり始めたバックスは裏を突かれてインサイドでも失点が続き、75-67と点差を詰められた。

最終クォーター開始の3分で、ブラウン、マーカス・モリスの3ポイントシュートを含む攻勢で77-77の同点に追い付かれ、ここからはクロスゲームに。残り1分を切ったところでジェイソン・テイタムに難しいミドルジャンパーを決められ99-100、第1クォーター終盤から守っていたリードを吐き出し逆転を許してしまう。

しかし、猛烈な追い上げを見せたセルティックスにも隙があった。タイムアウト明けに素早い展開から右サイドを駆け上がるマルコム・ブログドンに誰も対応せず、コーナースリーが決まって102-100とバックスが再逆転。しかし次のポゼッションでアル・ホーフォードの突破をファウルでしか止められず、フリースロー2本を許し102-102の同点に。

ラスト30秒、バックスの作戦はエリック・ブレッドソーとアデトクンボのピック&ロール。シーズンを通してバックスはここ一番で、このプレーから勝利を決める得点を挙げてきた。それでもセルティックスはスイッチしたジェイソン・テイタムがアデトクンボを抑え込んでパスを受けさせない。ここまではセルティックスの作戦勝ちだったが、ブレッドソーからソン・メイカーと展開し、最初は外で待っていたブログドンがボールを託されアタック。こちらもスイッチして対応したアル・ホーフォードをスピードでかわしてフックシュートに持ち込む。

アル・ホーフォードが長い手を伸ばしてプレッシャーを掛けたことで、このシュートはリングに嫌われるのだが、それをタップで押し込んだのがアデトクンボだった。最初のピック&ロールからテイタムに張り付かれていたアデトクンボだが、リング下まで行けば高さでも強さでも圧倒できる。こうして重要な得点を奪ったバックスは、残り5秒をしのいで104-102で勝利した。

エースの働きをしたアデトクンボだが、「全員がハードに戦ったから、みんな良い仕事をしたと言うべきだろうね」とチームでの勝利を強調する。「コートに足を踏み入れた全員がハードに、一丸となってプレーした。互いに信じられたこと、それが一番重要なことだ」

敵地で連敗スタートとなったバックスだが、ホームで連勝して2勝2敗のタイに戻した。次はボストンに移動して第5戦。勝ち抜くには少なくともアウェーでの1勝が必要で、TDガーデンをどう攻略するか。敗れた最初の2試合はターンオーバーが20、15と多く、ここをセルティックスに付け込まれた。ここをどう改善するかが課題となる。