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欧州制覇の監督と若き主力のコンビがサンズで実現?

今シーズン最下位に終わったサンズの再建は、新ヘッドコーチの選定からスタートした。シーズン中にアール・ワトソンを解任し、シーズン終了までアシスタントコーチのジェイ・トリアーノを暫定ヘッドコーチに据えたが、来シーズンは新体制で迎えることになる。

ホークスのマイク・ブーデンホルザー、前ロケッツ指揮官のケビン・マクヘイルといった名前が浮上する中、前スロベニア代表のヘッドコーチで、現在はジャズのアシスタントコーチを務めるイゴール・ココスコフを招聘する、という噂も出始めた。

ココスコフは、昨夏開催されたユーロバスケットでスロベニア代表を率い、同国史上初の欧州制覇を成し遂げた。2015年からジャズのアシスタントコーチを務めているココスコフは、過去クリッパーズ、ピストンズ、サンズ、キャバリアーズ、マジックのアシスタントコーチを歴任。

サンズがココスコフの招聘を狙う最大の理由は、ルカ・ドンチッチにある。ユーロバスケットでは18歳ながらスロベニア代表の主力として優勝に貢献。大会ベスト5にも選出された。そのドンチッチは先日、今年のNBAドラフトにエントリーする意向を表明。全体1位指名有力候補の一人となっている。

サンズは、来月に開催されるドラフト・ロッタリーで1位指名権を獲得する確率が最も高い。順当に1位指名権を得られれば、ドンチッチの指名が有力となる。そこで、代表チームでドンチッチを指導してきたココスコフの招聘に動いている、という筋読みが伝えられているわけだ。

現在スペインのレアル・マドリーに所属するドンチッチは、2017-18シーズンに平均16.3得点、4.7リバウンド、4.4アシストを記録。19歳ながらレベルの高い欧州でスター選手としての地位を築き、NBAでも即戦力という評価を受けている期待の星だ。

ドンチッチの参戦により、NBAドラフトは昨年に続き『豊作の年』となりそう。プレーオフの激戦が繰り広げられる最中ではあるが、『次』に向けた動きはもう始まっている。