デビン・ブッカー

「ダブルチームに気づいて逆方向にドライブした」

サンズvsクリッパーズの一戦はデビン・ブッカーのブザービーターが決まり、117-115でサンズが勝利した。

勝負が決まったのは同点で迎えた残り31.3秒、サンズのポゼッションの場面。サンズは時計を進めつつオフェンスを構築し、リッキー・ルビオが残り13秒でフローターシュートを放つも外れ、クリッパーズのイビツァ・ズバッツにリバウンドを奪われた。だが、ミカル・ブリッジズがズバッツのポール・ジョージへのパスを弾き、ディアンドレ・エイトンがボールを保持し、残り8秒でラストプレーを託されたブッカーにボールが渡った。

ブッカーはドリブルで3ポイントライン内に侵入し、ポンプフェイクでカワイ・レナードをかわすと、反転し後方に下がりながらジャンプシュートを放った。ジョージが懸命に手を伸ばすも届かずボールはネットに吸い込まれた。

ブッカーはブザービーターについてこのように振り返った。「スティールした時点で残り10秒だったから、相手に攻撃の時間を与えないように確実に自分のシュートで終わろうと考えていた。ダブルチームに気づいてスペースがあった逆方向にドライブした。カワイをポンプフェイクでかわしてフェイドアウェイを沈めることができた」

サンズが勝てない時期を経験しているブッカーは、この3連勝は数字よりも大きな意味を持つとも語った。「対戦相手はNBAトップクラスのチームだから勝てたのは大きい。スケジュールはタフだけど僕らはすべきことを分かっている。目の前のチャンスに対して恐れたり、怖がることはしていない。ここまでは上手くやれているよ。ただ試合はまだ5試合くらい残っているから、1試合ずつ戦って、できるだけ多く勝つつもりだ」

ブッカーはこの試合で3ポイントシュート6本を含む35得点8アシストを記録、リーグ再開後の平均得点は30点を超えており好調を持続している。エイトンは19得点7リバウンド4アシスト、ルビオは18得点をマークした。サンズは今日の勝利でリーグ再開後3連勝と好調を維持。キングスを抜き、9位のトレイルブレイザーズに1ゲーム差に迫った。

現在西カンファレンス8位のグリズリーズと9位以下の5チームとの差は3.5ゲーム以内で、プレーオフ最終枠決定戦になる可能性が高まってきた。好調サンズが番狂わせを起こせるか、残りのシーディングゲームに注目だ。