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クリッパーズは『解体元年』に道筋を示せず

クリッパーズのシーズンは早々に幕を閉じた。今シーズン開幕前にクリス・ポールが退団し、シーズン中には生え抜きエースのブレイク・グリフィンをピストンズに放出。そして今オフ、もう一人の生え抜きディアンドレ・ジョーダンもチームを離れる可能性がある。

来シーズンの契約を破棄してフリーエージェントになる権利を持つジョーダンは、今シーズン最後のメディア対応に応じ、次のステップについて「まだ何も決めていない」と、落ち着いた口調で語った。「考える時が来たら検討して、自分と家族、そしてキャリアにとって何がベストなのかを考えたい。これから考えて決めるよ」

ロサンゼルスに残ることを希望しているか、という質問には「求められる場所でプレーしたい。キャリアを続けたいし、優勝を狙えるチャンスもほしい。また勝ちたい」と返答。ジョーダンの去就以外にも、クリッパーズではヘッドコーチのドック・リバースの進退も不透明なものとなっている。『チーム解体元年』を終えた今も、先行きは全く分からない。

ジョーダンが優勝を追い求める意思を明らかにした以上、クリッパーズに残る可能性は低い。前回の契約時にはマブス移籍が決定直前にまでいったが、この時は仲間たちが慰留した。だが、その時の仲間たちはもうクリッパーズにいない。今度こそジョーダンは新たなチームでプレーすることになるだろう。

2008年ドラフト全体35位で指名されてから間もなく10年が経つ。グリフィンがトレードされた後も「これからもこのチームのためにできる限りのことをする」とコメントしていたが、それはあくまでシーズン中のこと。フリーエージェントになれば、強豪チームが獲得に名乗りを挙げるのは確実。NBAの勢力図を変える移籍になりそうだ。