バスケットボールキャンプ参加希望者のために一肌脱ぐ
NBA選手たちは、シーズンオフ中に子供たちを対象としたバスケットボールキャンプを開催することが多い。トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードもその一人だが、彼の元にある母親からメールが届いた。
エリカ・カシディさんは、昨年に続いて息子をリラードのキャンプに参加させてやりたかったが、長男をドイツでの交換プログラムに参加させた関係で、キャンプ参加費を登録日までに支払うことができなかった。このため、運営元にキャンセル待ちができるか問い合わせたが、答えはノーだった。
そこでカシディさんは、Instagramを通じてリラードに直接メッセージを送信。その数時間後、リラードの関係者からカシディさんにメールが届いた。リラード本人が彼女の息子の参加を希望しているため、どのキャンプセッションに参加したいかを問い合わせる内容だった。
この連絡を受けた直後、カシディさんはリラードに再び感謝の気持ちを伝えるメッセージを送信。すると「問題ないですよ」と返信があった。
この話は、これで終わりではない。
翌日、カシディさんは、初日のセッション参加費の支払いが済んだかを確認をするためリラードの関係者にメールを送ると、「デイミアンが支払を済ませています」という返信が届いた。リラードの行為に感動したカシディさんは、一連のストーリーをTwitterに投稿した。
バスケットボールキャンプの参加費は、主催する選手によってまちまち。リラードのキャンプ参加費は325ドル(約3万3000円)だが、シーズンMVPを2年連続して受賞したウォリアーズのステファン・カリー主催のキャンプとなると、参加費は2000ドル(約20万円)にも上る。
カシディさんは、リラードの親切な行為について、「デイムがいつも行っていることではないでしょうけれど、とても寛容で親切」と感謝の気持ちをTwitterに投稿した。
adidasとシグネチャーモデル契約を結んでいるリラードは、機能性やデザインのほか、購入しやすいようにと、価格をリーズナブルに設定することも重視するほど、ファンの立場に立って物事を考えている。昨年の夏に来日した際も、人柄の良さで好印象を与えた。今後、リラードを応援するファンはますます増えるだろう。