BLMシャツと国歌斉唱中の片膝立ちを拒否したジョナサン・アイザック「それが答えとは思わない」

BLMシャツと国歌斉唱中の片膝立ちを拒否したジョナサン・アイザック「それが答えとは思わない」

2020/08/01

ジョナサン・アイザック

「あらゆる問題への答えは、イエス(キリスト)なんだ」

7月31日に行われたネッツ戦で、マジックのジョナサン・アイザックが一際目立つ行動を取った。

両チームの選手が人種差別撲滅を訴える黒の『Black Lives Matter』Tシャツを着用し、同じく抗議行動の一環として国歌斉唱の際には腕を組んで片膝をコートに付いた中、アイザックだけはBLMシャツを着用せず、国歌斉唱中も立ったままだった。

この行動を『バブル』で取った選手はアイザックが初めてだった。無論、BLMシャツの着用も、片膝をコートに付くのも任意であり、NBAが選手に強制しているものではない。とはいえ、彼以外の全選手が協力している運動に反する行動を取るのはかなり勇気がいること。今回の行動に至った背景には、アイザックの信仰心が関係していた。

128-118でマジックが勝利した試合後、メディアは一連の行動に至った理由をアイザックに尋ねた。彼は、アメリカ国旗や愛国心等に反する考えではないと強調した上で、腕を組んで片膝を付き、同じメッセージTシャツを着用しても、BLMという考えをサポートすることにならないと主張した。

「自分だってBLMに共鳴している。ただ、個人的に思うのは、揃いのTシャツを着て、お互いに腕を組んで片膝を付くことが答えとは思わないんだ。僕が思うに、すべての人の人生で起こるあらゆる問題への答えは、イエス(キリスト)なんだ。福音書(イエス・キリストの言行録)には、黒人の生命、すべての生命も大事と書かれてある」

人種差別撲滅に向けて世界が一丸となっている中でアイザックが取った行動は、反発を生むリスクもあった。アイザックは、試合前にチームメート、コーチに自分の考えを伝え、尊重されたという。ヘッドコーチのスティーブ・クリフォードは「ジョナサンが個人的に考えて決めたこと。片膝を付くのに抵抗がある選手がいても、誰も文句など言わない。それがこの国で暮らすということでもある」と、アイザックの行動を支持している。

信仰心が強い選手として知られるアイザックは「チームメートも僕のひととなりを分かってくれている。注目されたくてやったわけではない」と話した。

人種差別撲滅に向けた行動や主張方法は、人それぞれ違って当然だ。今回の行動によりアイザックを批判する意見も多数出てくるだろうが、それは愚行でしかない。今は世界が一つになり、差別のない社会作りという方向に舵を切ろうとしているのだから、彼の主義主張も尊重されて然るべしだ。

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