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キャリア初のレギュラーシーズン全試合出場は達成目前

今夏のオフ、NBAファンに共通する最大の関心事と言えば、やはりレブロン・ジェームズの去就となる。どこを選ぶかが注目され、キャブズでのプレーは今シーズンで一区切り、と見られているが、メディアの報道はレブロンも見ている。4月8日の練習後に取材に応じた際に「そういう噂は好きじゃない」とクギを刺した。

現在キャブズは東カンファレンス4位で、3位セブンティシクサーズを1ゲーム差で追っている。レブロンは今シーズンここまで全試合に出場中で、キャブズが一つでも上の順位を目指すのであれば、33歳にしてキャリア初の年間82試合出場を果たすだろう。

ただ、それよりも周囲が気になるのは今オフの身の振り方だ。レブロンは来シーズン3560万ドル(約38億円)の契約が保証されているが、契約最終年を破棄してフリーエージェントの権利を取得するのはほぼ確実となっている。

そのレブロンは、次の契約先を決める上で重要視する条件を、家族、それから優勝できる環境だと説明した。レブロンは『Cleveland.com』に「家族が何よりも大事」とコメント。「それに、最高レベルでこれからも勝ち続けたい。僕個人レベルではそれが可能。それに、家族が何よりも大事だね」と、続けた。

地元に本拠地を置くキャブズとの再契約、シーズンオフに過ごす別邸があるロサンゼルスを代表するレイカーズが移籍先候補と言われている中、最近ではベン・シモンズとジョエル・エンビードを擁するシクサーズもその候補になるのではないかと報じられた。

単純に優勝だけを考えるなら、ウォリアーズ、ロケッツなども候補になる。ウォリアーズ移籍は現実的とは言えないが、ロケッツには公私ともに仲が良いクリス・ポールが所属している。ロケッツが今シーズン優勝するかどうかにかかわらず、新オーナーも「優勝できるのならラグジュアリータックスを支払う」と公言し、レブロン獲得に前向きな姿勢を見せている。

本来ならプレーオフに関する話題が先行して報じられるべき時期なのだが、これも現代のNBAがレブロンを中心に回っているという証なのだろう。8年連続のNBAファイナル進出が現実のものになるかも含め、レブロンの一挙一動から目が離せない。