新アリーナは「候補地は2カ所、話は順調に進んでいる」
川崎ブレイブサンダースは昨日、2020-21シーズンのユニフォームデザインを発表した。
驚くべきは胸のスポンサーロゴだ。川崎はもともと、東芝のバスケットボールチームとして68年の歴史を持ち、ユニフォームの胸には長らく『東芝』のロゴが入っていた。それが今回、新シーズンから設けられたグローバルトップパートナーとして地元川崎の精密測定機器メーカー『ミツトヨ』のロゴが入る。
これは川崎ブレイブサンダースにとっては大きな変革だ。会見に登場した篠山竜青は、入団時には東芝の社員として仕事とバスケを両立させていた選手である。「寂しさはありますが、今後もスポンサーとして我々と一緒に戦ってくれると聞いています。これからも歴史を築いていきたい」と篠山は一スポンサーに留まる東芝への思いを語る。
それでも、プロチームとなった川崎は前へと進んでいかなければならない。いまやBリーグでも屈指の人気チームとなった川崎の新ユニフォームには、左肩に『リクナビNEXT』が新たに入る。パンツには前面左右の『JFE』と『オカムラ』が継続した上で、裏面には新規に『北浦工業』と『縁道』が入る。
篠山は「本当に多くの方々に支えていただいて戦えると思うとワクワクしていますし、選手たちはコートでプレーでその思いに応えられるよう、今から準備していきたい」と、10月開幕の新シーズンに向けて気持ちを新たにした。
ユニフォームとパンツのサイドには『稲妻』をデザイン
ユニフォームデザインは東芝時代からの伝統であるブレイブレッドを継続。ユニフォームとパンツのサイドには、東芝からDeNAに事業移管された2018年に新たなチームロゴとして採用された『稲妻』のマークがあしらわれている。篠山と同じく会見に登場した熊谷尚也は、「小さな稲妻が一つになって大きな稲妻になるデザインのように、川崎ブレイブサンダースにかかわるすべての人たちと一緒になって、まずは日本一を目指して、それからアジアでもチャンピオンになれるように、みんなの力で戦う」と語る。
『東芝』色が年を追うごとに薄まっていくのは仕方のないところ。DeNA体制となってクラブ変革のスピードは増した。とどろきアリーナでの試合は様々な面でレベルアップし、集客力でもエンタテインメントでもBリーグでも屈指の『非日常の空間』へと変貌を遂げている。センターハングビジョンはその変革の象徴。ここにロゴを掲出していた『ミツトヨ』が、今度はトップパートナーとして川崎のユニフォームの胸を飾る。
会見に出席したミツトヨ上席執行役員の山口秀和は、「このコロナ禍の時期に地域の皆さんが元気になるようなプレーをして、ミツトヨのロゴを胸に抱えてリーグチャンピオンになっていただけたらありがたい」と川崎に期待を寄せる。
川崎の変革はなおも続きそうだ。先月にはNTTドコモとの資本業務提携を発表。この目的には『新アリーナ構想の共同検討』も含まれている。元沢伸夫代表は「候補地は2カ所。確定には至っていないが話は順調に進んでいる。できれば2020-21シーズンのどこかで発表したい」と進捗を説明した。
この2年間、変革を進めるフロントスタッフの働きを篠山を始め選手やスタッフは大いに称え、「次は僕たち」という発言を繰り返している。川崎は常に優勝候補に挙げられながら、このところタイトルから遠ざかっているだけに、次はチームが変わる番だ。
New history, New uniform 2020-21⚡️#川崎ブレイブサンダース pic.twitter.com/JVDOjsG3cM
— 川崎ブレイブサンダース 10/2 リーグ開幕戦vsA東京 (@brave_thunders) July 30, 2020
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