デマー・デローザン

若手の成長に欠かせないベテランの存在

スパーズを率いるグレッグ・ポポビッチは、シーズン再開後の目標に若い選手の成長によるチームの底上げを挙げている。

そのため、ポポビッチは再開前のスクリメージ(練習試合)からロニー・ウォーカー四世、デジャンテ・マレー、デリック・ホワイト、ケルドン・ジョンソンといった若手にプレータイムを与え、経験を積ませている。

7月28日のペイサーズ戦でも、ジョンソンがベンチから21得点を記録。若手の奮起がポポビッチを喜ばせているのは間違いないが、指揮官はチームの方針に従い若手のサポートに回っているベテランのデマー・デローザンの姿勢を称えている。

ポポビッチは語る。「チームには一丸となり、もっとアグレッシブにプレーしてもらいたい。デマーはチームの意図を汲み取り、若い選手が成長するように素晴らしい仕事をしてくれている。これこそチームがやろうとしていることだ」

西カンファレンス8位のグリズリーズを4ゲーム差で追っている12位のスパーズは、今シーズンもプレーオフに進出すれば、球団が保持する連続プレーオフ進出記録を23年に更新することになる。

デローザンは再開前最後のゲームで17得点7リバウンド、フィールドゴールは13本中8本を決める効率の良いプレーを見せた。チーム力を高めながらプレーオフ争いに加わるには、デローザンのような経験豊富なベテランが必要に応じてゲームを引き締め、若手を支えなければならない。

指揮官と球団の期待に若手が応えられるかどうかも、再開後の注目ポイントの一つだ。